田中浜から休暇村に戻ると、すぐに亀山ツアーのバスに乗り込みました。
3度目の登山ということで、山頂への道のりは子供たちも覚えてしまい、山頂まで走って登っていました(笑)
山頂では、気仙沼の青い海と美しいリアス式海岸を一望することができました。360度、水平線を見渡すことができ、とても写真では伝えきれないほどの感動的な美しい風景が広がっていました。
以前は山頂が木々に囲まれており、これほどの景色は見ることができなかったようです。震災による火災で、亀山の頂上付近まで木が燃えあがり、視界を遮るものが無くなったため、この風景が見られるようになりました。
この感動は気仙沼大島でしか味わうことができません。ぜひ、大島の亀山の頂上から、気仙沼の海を見てください。
ただ、今のところ大島にはタクシーがないそうです。来年になれば、気仙沼大橋が開通するので、マイカーやレンタカーでも亀山に行けるようになるかもしれません。
亀山ツアーが終わり、そのままフェリー乗り場に送っていただきました。
気仙沼を後にし、最後の目的地の南三陸町までは1時間ほどの道を車で走ります。途中、三陸自動車道の工事で道が変わっていたため、終始グーグルナビの案内で南三陸を目指しました。
南三陸町に着くと、かさ上げ工事で整備され、町の土台が少しずつ出来上がりつつあるように感じましたが、復興までには、まだまだ時間がかかるように感じました。
南三陸さんさん商店街を後に、仙台駅に向かいます。
実はここで、一波乱が・・・。なんとその日は、宮城駅周辺で「クイーンズ駅伝2018」が開催されていたのです。駅の近くまで来たものの、駅周辺の道がほとんど封鎖されており、そこから駅に近づくことができず、車も渋滞して身動きが取れなくなってしまいました。
新幹線の出発時間が刻一刻と迫るなか、ギリギリで封鎖が解除され、急いでレンタカーを返却し何とか新幹線の時刻に間に合いました。
事前にしっかりと情報収集しておくべきだったと、今回の旅の大きな反省点となりました。
ツアーを通して感じたこと・学んだこと
今回のツアーはレンタカーを借りるまでに1時間かかったり、帰りはクイーンズ駅伝が仙台駅周辺で行われており、なかなか駅に辿り着けず、帰りの新幹線に乗れるのかヒヤヒヤしながらの旅でした。
気仙沼をメインに回りましたが、
「海と共に生きる町」
という言葉どおり、海と共存している気仙沼の姿を感じることができました。気仙沼の人たちは震災の津波も受け入れているような印象を受けました。
自然災害は誰のせいでもない、自分の命は自分で守る。気仙沼には、とても自立した考えを持った方たちが多いように思います。
あんな大きな地震や津波、火災があったにもかかわらず、
「何もなくても、生活できることが分かったからよかった」
「火災で焼けてしまったけど、手入れできない山がキレイになって、素晴らしい景色が見られるようになった」
「自分たちが住んでいる大島が津波の衝撃を和らげて、気仙沼の被害が小さくなってよかった」
東日本大震災をプラスに受け止める人たちに、7年という短い時間で前に歩き出している強い姿を見ることができました。
心の復興が進んでいる気仙沼は、どこよりも早く復興が進んでいくように感じました。
ツアー費用
~交通費~
・新幹線 83,040円
掛川駅 ⇄ 仙台駅
@30,320円×2人=60,640円(大人)
@11,200円×2人=22,400円(子供)※割引なし
※レール&レンタカー使用のため、乗車券20%、特急券10%が割引となる
※大人1名が掛川駅~三島駅の定期券を持っているが、使わない方が割引が効き安い
※子どもは掛川~東京の料金支払いがないため、掛川~東京の割引はつけられない
※子どもが東京~仙台のみ割引を適用すると、大人も東京~仙台のみの割引となり割高になるため、子どもは割引をつけない方が得