大島につき、ガイドさんと合流すると、ガイドさんの車で亀山へ向かいました。大島は周囲22kmという小さな島です。
亀山は気仙沼大島最高峰で標高235mあります。山頂へ向かう道の途中で、枯れた木や黒くすすがかった木がたくさんあることを教えてくれました。
東日本大震災の時、重油タンクが津波に流され、油が流出、瓦礫に引火、炎上。その炎上したガレキが気仙沼大島に流れ着き、燃え広がったそうです。そして、その火は亀山の頂上近くにまで到達したそうです。
津波と火事。
「大島はもう終わりだ。」
誰もが思ったそうです。それでも多くの人たちが大島を守ろうと立ち上がり、力を合わせて消火活動に臨みました。中には中学生もいたそうです。鎮火には4日かかりました。
そんな話を聞いた後で、ガイドさんは言いました。
「津波があったから皆で団結できた。」
ガイドさんの言葉には、自然災害にも負けない人間の強さを感じました。
ガイドさんは、色々な方から支援をいただいたけれど、何より心に残っているのは、米軍の海兵隊の方々の協力だった、とおっしゃっていました。瓦礫の撤去、砂浜清掃、食料支援、なんでも泥まみれになってやってくれたのが海兵隊の方たちだったそうです。別れの際は、島民みんなが行かないでほしいと言ったそうです。
亀山でのガイドが終わり、島を一周ガイドさんの車で案内してくださいました。その中で、四方を海に囲まれ「緑の真珠」と言われる大島の四季折々の魅力を教えてくださいました。
「食べ物」
・夏のウニ
・秋のさんま、まつたけ
・冬のあわび、ゆず
・晩秋から晩春にかけての牡蠣
「花」
・春の桜
・梅雨のあじさい
・冬のつばき
「行楽」
・春のお花見
・夏の海水浴
・秋の紅葉
・冬の星空と夜景
「景色」
・四季折々の美しい自然の風景
特にお子さんのいらっしゃるご家族は、海水浴ができる夏の時期がおすすめと教えてくださいました。
今回は時間の関係で行くことができませんでしたが、また大島に来る機会があれば、歩くと「キュッキュッ。クックッ。」(9+9=18)と音が鳴る十八鳴浜(くぐなりはま)に行ってみたいと思います。またゆっくりと数日かけて、島内を散策してみたいです。
ちなみに、きのこ大好きな息子は、「まつたけの秋にまた来るね!」とガイドさんと約束をしておりました(笑)
最後に、ガイドさんが自宅で取れたゆずをプレゼントしてくださり、またまた息子が大喜びしておりました!
早速、星空三歩ツアーに申し込み参加することにしました。
本日2度目の亀山登山ですが、この日は満月で月が綺麗でした。星空もとても素敵でしたが、それ以上に気仙沼の夜景が本当に綺麗でした。
ガイドさん曰く、この気仙沼の夜景は震災前はもっと光が見えて綺麗だったとのことです。気仙沼の復興が進むにつれて、亀山から見る夜景も日々変化していきます。この美しい夜景を見るためだけでも、大島を訪れる価値は十分あると思います。
残念ながら写真は上手に撮れませんでしたが、大島に行く機会があればぜひ亀山からの気仙沼の夜景を見てもらいたいと思います。
3日目(11月25日)
早いもので、この旅も最終日を迎えました。今日も朝から3度目の亀山登山です!
朝食後は、亀山ツアーまでの時間、休暇村の外を少しお散歩です。
休暇村のレストランからすぐ下に田中浜が見えます。休暇村から歩いて5分ほどで行けるようなので、子供たちを砂浜に連れて行くことにしました。
せっかく砂浜まで下りて来たので、大津波が来た想定のもと、家族で避難訓練を行いました。