今週末は9月の最終金曜日。楽しいプレミアムフライデーですね!
と言っては見たものの、経済産業省がPRに2億円使ったとか使わないとか言われるこのキャンペーン、少なくともまわりで実施した企業を聞いたことがありません。
そこで「どこか官民挙げて盛り上がっている自治体とかないのかな」と思って調べてみたところ、なんと我らが静岡県の県庁所在地であり、政令都市である静岡市が本気で取り組んでいるそうです。
でも実は…
なんでも静岡市は「日本一のプレミアムフライデー」の実施を目指し「オール静岡」体制で頑張っていて、毎月の当日イベントだけでなく「プレミアムフライデー協力宣言書」をとりまとめ、340を超える市内の企業・事業所が早期退社等の働き方改革を実施しているらしいです。
「340を超える」企業で早期退社を実施ってすごくないですか?調べてみると「実施協力宣言企業一覧」というリストがありました。これです。
全国三大地銀のひとつに数えられる静岡銀行、徳川慶喜公の旧住居である料亭・浮月楼を営む浮月や、工作機械の世界的メーカーであるスター精密、シーチキンでおなじみのはごろもフーズ、歌川広重の東海道五十三次にも描かれているとろろ汁の名店・丁子屋さんもありますね。
そんな有名どころを含む435もの会社が協力宣言しているではありませんか。最高かよ静岡市!
って思いましたが、市民アンケートを実施したところ、実際に早期退社をした人は1割程度だということです。うーん、でもまあ1割でもすごい方なのかも知れませんね…。
前は15時だったような
そうえいば、プレミアムフライデーという言葉が出始めた当初は「15時に退社しよう」みたいなことを言っていて、「15時にあがっても居酒屋あいてねえし」なんて思った記憶がありますが、現状を見ると15時あがりとまでは言わないけど「残業しないで帰ろう」ぐらいの緩さになっている感じです。
プレミアムフライデーが始まったのは2017年2月。よりによって翌月が年度末というマヌケなタイミングだったことで世間をあんぐりさせ、以後も「ク○忙しい月末の金曜日に早く帰れるわけねえだろう」ということで普及は進んでいません。
月末金曜は無理か…せや!
実は、プレミアムフライデーを推進している経済産業省でさえ月末の金曜日は忙しいらしく「他の曜日に振り替えよう」という動きが出ていました。
そこで、あくまでも省内向けに「月末金曜日に早く帰るのが難しいなら、代わりに次の月曜午前中に休みを取るのはどうですか?」とアナウンスしたところ、ことし7月30日の月曜日は経産省職員の3割が午前休をとったそうです。
名付けて「シャイニングマンデー」!サザエさんどころか笑点のオープニングで既に憂鬱だったはずの日曜の夜がアラ不思議。円楽師匠粋だねえ、そりゃないよノリスケさん。翌朝ゆっくりできるなら日曜夜が楽しいひと時に大変身です。
イモトも出川もデビ夫人もすげえ働いてるなあ。オレも頑張らなきゃ!と勇気凛々。翌朝ゆっくり寝てからラッシュのない快適通勤のあと、午後から飛ばしまくることができるはずです。
…となればよかったのですが、結局このシャイニングマンデーも「憂鬱が長引くだけ」など大不評の嵐。というかほとんど誰も知らないのではないでしょうか。
マラソン暑いか…せや!
時間の使い方や働き方改革をめぐっては、キャンペーンどころではなく日本中が大混乱に陥りかねないと危惧されていることがあります。そう、「サマータイム」の導入です。
2020年、東京五輪の時に「暑くてマラソン選手が大変だからスタート時間を早める」だけの話かと思っていたら、日本まるごと時計を2時間進めよう的な話に。すぐにいろんな方面から「無理だ」「バカか」という声が出ていますが、政府は「導入の検討に入っている」そうです。
「出社が早まって労働時間が長くなるだけ」「時計はそのままで行動(競技)を前倒しすればいいこと」などなどこちらもかなり不評を買っています。
そんな中、こんなニュースが入ってきました。
欧州連合(EU)で、夏に時計を1時間進めるサマータイム(夏時間)制度について廃止を検討する動きが出ている。EUの行政機能を担う欧州委員会のユンケル委員長が明らかにした。
ユンケル委員長によれば、サマータイム制度について大規模な調査を行ったところ、EU域内の80%以上が制度の廃止を希望したという。
EU、サマータイムやめるってよ。
日本はどうするんでしょうね。
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