【書籍】 残業ゼロの人の段取りのキホン_伊庭正康

段取りとはそもそも何か、という基本的なことから書かれた書籍です。

事を運ぶための順序。事がうまく運ぶように、前もって手順をととのえること。

引用元:大辞林

筆者は段取りは、先を読んだ行動ができることを指すと書かれています。こちらの書籍では、会社の忘年会の幹事を任された時を例に書かれており分かりやすかったです。

〇段取りの悪い人
1.幹事を任される
2.自分で解釈(☆)
3.駅前の居酒屋チェーン店なら無難
4.またここ?
5.やり直し

〇段取りの良い人
1.幹事を任される
2.上司に目的確認(☆)
3.社員同士の会話を増やすなら居酒屋や中華よりも立食形式
4.いいね!

段取りは最初の一歩で、結果がまるで違ってくるのがよく分かります。また段取りの良い人は、どんなときでも複数の選択肢を挙げたうえで最適な案を選んでいるようです。

また自分は頭の中が、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと、頭がいっぱいになって焦ってしまい失敗することがあります。そういう人は、やることを決める前に課題を絞っていないのが原因だそうです。

例えば残業を減らしたい場合、ノー残業デー導入や、時間になったら消灯といきなり対策から考えるのではなく、データから月末に作業が偏っており月末の残業が問題になっていることが分かれば、課題は作業を平準化することだと分かります。その結果、自ずと必要なことが見えてきます。

他にも、目の前のことだけしか見えていない人はやり直しが増えるため、1.「この先はどうなりそう?」、2.「関与する人」「影響を与える人」の2点を想像する、失敗要因だけでなく成功要因や成功事例に関心を寄せる、タスクの終了時間を決める、今日から10分だけ早く帰ってみるを繰り返すなどのテクニックが書かれていました。

こちらの書籍は、もともと段取りが悪かったという著者が、段取りが悪い人と良い人の違いを分かりやすく説明してくれており、段取りが悪い自分にとって、何が原因なのかが理解できてとても参考になりました。