うちのアスペ君 Part2 ~夜驚症~

わが家の息子(8歳)はASD(自閉症スペクトラム)です。

今では使いませんがより分かりやすくということで、心理療法士の先生は「アスペルガー」という言葉で息子を表現されていました。

今回は息子が2歳~3歳頃のお話です。

それは夜中12時に突如始まる

9時頃就寝した息子は、夜中12時ころに突如ぎゃん泣き!!!

その時の息子の状態というと

・目はうつろもしくはぼんやり一点を見つめている
・親が話しかけても反応しない
・寝転んで大暴れ
・叫ぶ
・汗をかく(暴れるから?)

抱っこも不可能で、制御不能状態の息子。

そのため広い部屋に連れていき、電気を明るくして、アンパンマンのDVDを流しながら、ひたすら落ち着くのを待ちます。

その間は10分程度だと思いますが、30分にも1時間にも感じる長さでした。

だんだん落ち着いてくると静かにアンパンマンを見て、見終わったら再び寝室に連れていき寝かせます。

寝室に連れていくとすぐに眠りにつきます。

翌朝の息子は

翌朝は普通に起きて、昨夜のことなど一切覚えていないようでした。

毎日のことではなかったのですが、憑りつかれたように暴れ狂う息子に不安を覚え、ビデオに撮ってそのころお世話になっていた臨床心理士の方に相談したところ、「夜驚症(やきょうしょう)」ではないかとのことでした。

夜驚症(やきょうしょう)とは、睡眠中に突然起き出し、叫び声をあげるなどの恐怖様症状を示す症状のことである。概ね数分から十数分間症状が続く。夢とは異なり目覚めた時に本人はそのことを覚えていないのが普通である。小学校入学前から小学校低学年の児童に見られる症状であり、高学年以上では稀である。睡眠中枢が未成熟なために起こる症状であると考えられている。
発達に伴って、自然に良くなっていくものであり、多くの場合、特別な治療は不要である。夜驚は、深い眠りでこわい夢を見て、部分的覚醒状態 (半分だけ目が覚めた状態 )になるために起こる。夜驚は育て方というより、生まれつきの脳の素質によって起こる。育て方が悪かったからではない。夜驚が始まるとき、3人に1人はきっかけがあって出てくる。普通夜驚が起こりやすいのは、3~6歳である。8歳以上になると、脳の仕組みから夜驚は出にくくなる。日中の接し方は、変える必要はない。今までどおりでかまわないという意見のほか、神経症の症状として発現しているという考えもある。

引用元:Wikipedia:夜驚症

色々調べると、原因は明確に判明しているわけでは無いようでした。

昼間は保育園で過ごしていましたが、特別恐怖に感じること等もなかったようです。もう何が悪いのかは分からず、対策もできないお手上げ状態でした。

息子が泣き叫んでいるときには、どうしたら止められるのか分からず、下記も試してみました。

・何度も話しかける
・大きな声で名前を呼ぶ
・叱ってみる
・ゆすってみる
・暴れないように捕まえておく

上記はすべて無駄でした。全く効果がありません。子供がかわいそうなので、やらないほうが良いです。

とりあえず様子を見るしかないということが分かり、アンパンマンを明るい部屋で見せながら、「こういうものだと」覚悟を決めて暴れる息子を見守りながら過ごしていきました。

1年くらい経ったでしょうか。「最近、夜驚症の症状が出ないな」と気づき、いつのまにか一切泣き叫ばなくなりました。

現在は。。。

小さなころは、なかなか寝付かなかった息子。

豆電球がつく中、天井の一転をじっと見つめている姿に不安を覚えましたが、今ではスッと寝るようになりました。

夜驚症の場合は、まずは親がパニックにならずに落ち着いて対応することが大切だと思います。

親が慌てても何も変わりません。(と言いつつ、夜驚症と分かるまで親の私もパニックでした・・・。)

夜中に突然起こされることは辛くもありますが、いつかは終わるので、子どもが安全な場所で暴れられるように環境を整えることが、親の出来ることなのではないかと思います。

今回は夜驚症について書きましたが、同じような症状で他の疾患もあるようです。同じようなことでお困りの方は、勝手な判断はせずまずは専門家に相談してみてください。