ロシアのイルクーツクから再び鉄道に乗り、向かったのがモンゴルです。モンゴルといえば草原の国。どこまでも広がる草の大地を見てみたく、訪れました。
憧れのモンゴルで馬に乗る
モンゴルの首都、ウランバートルでロシアからの列車を下車すると、いざ大草原へ。
緑の大地のイメージが強かったモンゴル。しかし、実は緯度が高く、ウランバートルは北海道よりも北に位置しており、サハリンと同緯度にあります。そのため夏は短く、私が訪れた時には草が茶色に変わってしまっていました……。
憧れていた緑の草原ではなかったものの、広々とした大地を目にしたときの感動の大きさには変わりがありません。日本では見ることのできない大きな風景に気持ちが高ぶりました。
「モンゴル」、「草原」と来れば、次に思い浮かぶのは「馬」です♪
モンゴルはかつて、チンギス・ハーンが強力な騎馬軍団により、人類史上最大の帝国を築いた地であり、今でも遊牧民などが馬を生活の足にしています。
モンゴルの馬はサラブレッドよりも小さく、ポニーと同じか少し大きいくらいです。そのため、乗馬経験がなくても比較的乗りやすいのです。
そこで私も試しに少し乗ってみました。
初心者だったために走ることは無理でしたが、ゆっくり歩くことはできました。スピードは遅くても馬にまたがって移動するだけで大感激です。
落馬の危険もあるので、むやみにおすすめはできないものの、車や自転車などにはない、新鮮な感覚を楽しむことができます。
モンゴルの住宅と料理
モンゴルの住宅と言えば「ゲル」。遊牧民が使用している移動式の住宅です。
ウランバートルといった大きな街では、鉄筋造りなどの建物がほとんどですが、地方へ行けば、このモンゴルの伝統的な移動式住宅が活躍しています。
ゲルは直径4~6メートルほどの大きさで、木材の骨組みにフェルトや布などをかぶせて造ります。
写真はゲルの中をちょっとのぞかせてもらった時に撮ったものです。予想以上にしっかりとした造りでした。
この快適な移動式住居が、2、3人の人手で1~2時間ほどで組み立てられるというのですから驚きです(※解体もほぼ同じ所要時間)。
モンゴルの料理は羊肉を焼いたものがよく知られています。しかし、その他にもボーズと呼ばれる食べ物もあります。見た目はシューマイに似ており、羊や牛のひき肉に、玉ねぎやニラなどの野菜を混ぜて作った具を小麦粉の生地で包んで蒸したものです。
街の食堂などで気軽に食べることのできる大衆食です。
意外?!日本から近い国、モンゴル
韓国やグアムなどと比べて日本人旅行者が少ないモンゴルですが、実は日本からとても近い国です。直線距離にして東京からおよそ3,000キロ。香港とほぼ同じ距離なのです。
それでいて手付かずの大自然が残っています。大都会のビル群に疲れた方、リフレッシュしにちょっとモンゴルを訪れてみるのもおすすめです。