【世界一周の旅 Vol.40】世界で最も小さな独立国家・バチカン市国を訪れる♪

サン・ピエトロ大聖堂

世界で最も小さな独立国家として知られる「バチカン市国」。その国土は皇居のおよそ3分の1、東京ディズニーランドよりも小さいといいます。

入国審査はなく、イタリアから歩いて入ることができるため、国の境をまったく感じさせません。まるでローマの街に溶け込んでいるかのような国です。

どこにあるのかと言うと、イタリアのローマ市内。地図で見るとローマの中にぽつんと浮かぶ島のようです。

たとえ国土は小さくても、歴史的・文化的な見どころは他の国に負けていません。サン・ピエトロ大聖堂やバチカン美術館など、まさに人類の貴重な遺産と言える建築物や美術品の宝庫なのです。

サン・ピエトロ大聖堂の内部

サン・ピエトロ大聖堂はカトリック教会の総本山です。世界最大級の教会と言われるだけあり、建物の中に一歩足を踏み入れるとその広い空間に圧倒されます。

また規模だけではなく内部の装飾や壁画も豪華絢爛で、息を呑むような厳かな雰囲気が満ちています。

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラの屋上からの眺め

サン・ピエトロ大聖堂で一番印象に残っているのは、クーポラと呼ばれる大聖堂の丸天井の上から見た光景です。

目の前には約30万人収容可能なサン・ピエトロ広場が広がり、中央には2000年近く前にエジプトから持って来たというオベリスクが立っています。そして広場の先には落ち着いたベージュ色のローマの街並みが広がっているのです。神聖な場所に対して不謹慎かもしれませんが壮観な光景でした。

最後の審判。写真撮影は禁止です(出典:Wikimedia Commons)

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バチカン美術館には「最後の審判」、「アテネの学堂」などといった、歴史の教科書で見たことのある貴重な美術品が数多くあります。これらの壁画を前にすると時が経つの忘れ、ずっと見ていたくなります。

心に刻んでおきたいローマ教皇の言葉

バチカン市国は文化的に価値の高い建築物や美術品が多く、国全体が世界遺産に指定されているほどですが、何よりもこの場所は世界で12億人以上の信者がいると言われるカトリック教会の総本山であり、最高指導者であるローマ教皇がいます。

現在の教皇は庶民に寄り添っていることで知られる、アルゼンチン出身のフランシスコ教皇です。歴代のローマ教皇は数々の言葉を残してきましたが、フランシスコ教皇も次のことを述べています。

「神の名のもとに戦争をしてはいけない」

カトリック教徒だけに限らず、地球上の全ての人が心に刻んでおきたい言葉です。

バチカン市国

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