3世代5人で東北を旅したakaheruさんが、こころに残ったと強調するのは語り部ガイドの方から聞いた話でした。
実際に被災された方の話を直に聞くことで、どう考えて行動し助かることができたのか、どういった判断ミスが起こって命を落としてしまったのかを、被災していない地域の人も学ぶことができます。
釜石市では浜町の津波避難路を見せていただくことに。赤い服を着た方がガイドさんです。
akaheruさんたち家族が、東日本大震災の被災地で何を学んだかはakaheruさんの記事を是非お読みいただくとして、ここでは記事には書かれていない情報をひとつふたつご紹介します。
まず、自分のクルマにガイドさんに乗ってもらって移動しながら話を聞くタイプの語り部ツアーの場合、運転しながらでは話を聞くことに集中しにくいということ。語り部タクシーや、観光バスでのガイドもあるので、どんなタイプのガイドにするか事前によく考えておいた方がよさそうです。
もうひとつ、地元のガイドさんだからこそ聞けたのは、「震災当日、ちょうどパチンコで勝っていた人や、高級外車に乗っている人には逃げ遅れた人が多かったみたいだ」という話。統計があるわけではありませんし、必ずしも正確な情報と言えないかもしれませんが、震災を経験した地元の人たちが実感として抱いている印象であることは確かです。
そんな話を直接聞くことができるのは、大震災で起きたことを実感を持って受け止める上でたいへん大きな効果があるかもしれません。
避難場所の高台の背後の崖の上から垂れ下がるロープ。避難場所をも飲み込むほどの津波が襲ってきたら、 登れる者は上へ上へ逃げろということだそうです。
「一瞬で正しい判断を自らが下さなければ、命を落としてしまう状況が突如起こる」ということを学んだakaheruさんのリポート記事を是非お読み下さい。