中学生たちが建てた「女川いのちの石碑」を歩く

女川町の中心部から石巻方面に向かう国道とバイパス沿いに広がるのが鷲神浜。かつては多くの宅地や事業所が建ち並んでいた場所だ。ほんの数年前までは、被災遺物も残され、津波の恐ろしさを伝える場所でもあったのだが、現在は大規模な造成工事が進められている。

女川町地域医療センターから見た鷲神浜

ここに立つと「千年後のいのちを守るために」という中学生たちの思いが胸に迫る。

鷲神浜の高台

桐ヶ崎の集団移転先を見上げる道

ガンバレと ささやく町の 風の音

桐ヶ崎の石碑は仮設住宅団地から漁港へ続く道の途中にあった。ここからは集団移転先として住宅建設が進む新しい町を杉林の向こうに見上げることが出来る。

「ガンバレと ささやく町の 風の音」

石碑に刻まれた句のことばにふさわしい風景だった。

石碑はその後も建立が続けられ、野々浜、飯子浜、出島(いずしま)・寺間地域にも建てられているという。新しく建てられた石碑も歩いてみたいと思う。

桐ヶ崎の集団移転先を見上げる道