いわき市美術館やいわき市役所のすぐ近く、いわき芸術文化交流館「いわきアリオス」の前(平中央公園)に「希望の灯り」を見つけました。
陸前高田の希望の灯りとよく似たスタイルから、一目見てそれとわかりました。
陸前高田の希望の灯りは、阪神淡路大震災で被災した人たちを励ますために、神戸市の東遊園地に灯された「1.17 希望の灯り」から分灯されたもの。いわきの希望の灯りがどのようなものなのか、銘板をの文章を引用します。
三・一一 希望の灯り
この灯りは 平成七年一月十七日午前五時四十六分に起きた
阪神・淡路大震災により犠牲となられた方々への鎮魂と地域復興の象徴である
一・一七 希望の灯りを真言宗の青年僧侶により分灯 神戸市より徒歩にていわき市まではこばれたものである
平成二十三年三月十一日午後二時四十六分に起きた東日本大震災により
失われた多くの尊い命への鎮魂と甚大な被害を被った被災地の復興を願い
このたび多くの市民と国際ロータリー代二五三〇地区及びいわき分区会員の支援により建立されたものである
平成二十五年三月十一日
引用元:三・一一 希望の灯りの銘板より
希望の灯りの炎を見ていると、被災され、大きな傷を負った神戸の方々の優しさが伝わってくるような気持ちになります。ことばでは言い表し尽くせない感情が、炎の動きとともに、まるで呼吸するように伝わってくるのを感じます。
希望の灯りには、そんな思いをつなげていくという意味もあるようです。私が見たことがあるのは、神戸と陸前高田といわきの3カ所だけですが、陸前高田の希望の灯りは大槌町に分灯されています。大槌町に分灯された希望の灯りは、土砂災害の1年後、広島にも分灯されたそうです。宮城県川崎町、福島県南相馬市、そして新潟県小千谷市にも希望の灯りは灯されています。
希望の灯りはガス灯なので、ガス代やメンテナンスのための支援も求められています。まずは、全国の希望の灯りをつないで歩かれてみてはいかがですか。