山登りのススメ Vol.27 ~甲武信ヶ岳~

木賊山の山頂にある樹木の一部はすでに紅葉していた。

木賊山から甲武信ヶ岳は一度下って登り返す。往きはちょうど甲武信ヶ岳の山頂に雲がかかっており、その姿を見ることはできなかった。

木賊山の山頂から15分ほど下ると甲武信小屋が現れる。

小屋の近くには「荒川水源の碑」が建てられている。この辺りに降った雨水が小屋から400メートルほど標高の低い地点から川となり東京湾へと流れている。

小屋からは甲武信の山頂までは20分ほどの登りである。山頂はもうすぐそこ!

標高2,475メートル、甲武信ヶ岳登頂!

長野県側には雲がかかっておらず、山頂からの眺めを楽しむことができた。

ちなみに写真に写っている谷間の上流部に日本一の大河、信濃川(※全長367km。長野での名称は千曲川)の源流がある。

自宅アパートを出発した時点では、甲武信ヶ岳の山頂を踏んだ後は下山する予定であった。

しかし、登山前日、深田久弥の著書「日本百名山」の甲武信ヶ岳の箇所を読んでいると、甲武信の北にある「三宝山」の方が堂々した山容をしていると書かれていた。

実際に見てみると確かに立派な姿をしている。しかも甲武信ヶ岳よりも標高があり、埼玉県の最高峰だという。おまけに一等三角点もあるというので行ってみることにする。

三宝山までは歩いて約40分ほどの距離である。甲武信の山頂から70メートルほど下った後に80メートルほど登る。

三宝山の頂上に到着!標高は2,483メートル。

山頂は木々に覆われており、眺望はよくない。

しかし、山頂から少し戻った地点からは立派な形の甲武信ヶ岳を見ることができた。三宝山に劣らず威厳に満ちた姿をしている。

三宝山頂上付近で30分ほど楽しむと甲武信ヶ岳に戻り、西沢渓谷へ下山を開始した。

下りは徳ちゃん新道を歩く。登山道のほとんどは近丸新道と同じ樹林帯歩きだが、途中、広瀬湖が見えるポイントもあった。

甲武信ヶ岳山頂から3時間半ほど歩くと徳ちゃん新道入口にある西沢山荘(※休業中)に出る。ここから西沢渓谷入口にある駐車場までは30分ほどである。

甲武信ヶ岳の魅力について

実際に登ってみて、甲武信ヶ岳の一番の魅力は山頂からの展望にあると感じた。山梨市の公式WEBサイトによれば、頂上からは43もの日本百名山を見ることができるそうである。また、個人的に3つの大河の分水嶺という点にも強く惹かれるものがあった。

長野県側の毛木平登山口からのコースでは、途中、千曲川の源流を見ることができるので、次はぜひ日本で一番長い川のスタート地点を見てみたいと思う。

今回、登り始めた西沢渓谷は全国屈指の渓谷美で知られている。特に初夏や秋の紅葉の季節は素晴らしく、時間が許すならばのんびり滝と清流を見て歩くのもおすすめである。

甲武信ヶ岳

参考WEBサイト

Text & Photo:sKenji