眩しいほどのイネの緑が広がります。ここは佐藤さんちの田んぼ。ほとんど定点観測状態になっていますね。
今年のイネはどんな感じですかと尋ねると、「いや~例年と変わんないよ」と佐藤さんは言うけれど、それは「今年もおいしいお米を作るよ」という自信のあらわれに他なりません。もちろん、放射性物質対策も怠りありません。
田植えから2カ月ちょっと。太陽の光をしっかり浴びて育っているイネからも、自信のような誇りのような力強さが感じられます。
昔っから美味しいお米の産地として知られてきた久之浜地域。原発事故の痛手は今も残っていますが、この土地で農業を続ける佐藤さんたちは手を尽くして、安全で、美味しいお米を作り続けます。
場所はいわき市小久地区。久之浜から少し山手に入った場所。専業農家の佐藤三栄さんは、震災の直後から仲間たちとグループをつくって、放射能に負けない米作りを続けてきました。手塩にかけたお米は、毎年国の基準はもちろん、ほとんど検出限界に近いレベルの安全性を確保しています。