大会初日の第2試合目、大阪桐蔭対東海大菅生の対戦は1回戦屈指の好カードだった。
近畿大会こそ敗れてしまったものの大阪大会を圧倒的な強さで勝った昨年夏の王者大阪桐蔭と投打でプロ注目の勝俣翔貴選手を中心に激戦の東京を勝ち抜いた東海大菅生との対決だった。
東海大菅生の勝俣くんが豪打の大阪桐蔭打線をどう抑えるかが注目だったが、勝俣くんのピッチングは予想しないほど苦しいものになった。
決め球のストライクからボールになる縦割りのスライダーも大阪桐蔭の選手は手を出さなかった。MAX143キロの自慢のストレートも今日はいつものスピードがなかった。
カウントを悪くしては甘いボールをことどとく打たれたり、
フォアボールで出したランナーを長打で返されたりと悪循環だった。
3回1/3を投げたところで降板。
結局、打者24人に対し被安打7(二塁打2,三塁打2)、四球5、死球1、6失点というところでマウンドを降りた。
勝俣くんも何がなんだかわからないくらい、あっという間に点を取られたという感覚なのではないだろうか。
大阪桐蔭の選手はめいっぱい引きつけて腰の回転で一気に振り抜く、そのスイングはめっぽう早く、打球は鋭い。相当練習を積み重ねてきたことがわかる。
外野に飛んだ打球も異常に伸びていた。
そして勝俣翔貴というピッチャーをかなり研究しているように感じた。
また、打つ方ばかりが目立った試合だったが、投げてはエース田中誠也くんが東海大菅生打線を3安打完封に抑えた。
スピードがそれほどあるわけではないが、コントロールもよくとても丁寧に投げていた。
-----------------------------------大阪桐蔭 203 120 000 | 8
東海大菅生 000 000 000 | 0
-----------------------------------
勝者大阪桐蔭は1試合目の勝者の八戸学院光星との対戦になる。
2年連続甲子園の決勝で対決したことがある因縁の対決に注目!
○関連記事
2015/03/22