東日本大震災が発生してから、今日で4年が経ちます。
3月11日が近づくにつれて、この一年間ほとんど見かけなくなっていた震災に関係するニュースや特集などの番組が増えてきたように思います。それらのテレビ番組を見ていてハッとすることがたびたびあります。
原発事故による影響で故郷を離れて避難している人。住宅の二重ローンに苦しんでいる人。4年という歳月により劣化の進んだ仮設住宅に住んでいる人。このほかにも多くの方が今もなお苦しんでいるという事実。
今もまだ行方不明の方が2600名近くもおり、遺骨が発見され続けていること。先日も昨年11月に見つかった遺骨が行方不明だった中学一年の女子生徒であると判明したそうです。
原発事故による除染処理作業が、わずかな土地を除染するのにも長い時間を要する上にその範囲が広大であることや、除染した廃棄物の取り扱い方法など難題が山積みのままの現状。
震災の影響で自ら命を絶った人が昨年までで139人おり、今年の1月にも3名いること。
これらの話は初めて聞くものではないものの、改めて映像や活字で目にすると今でも復興という言葉には程遠い状態であることを再認識します。
一昨日、テレビを見ていると福島県の富岡駅付近から中継をしていました。駅は福島第一原発から直線で10kmほどの場所にあり、居住制限区域に指定されています。
富岡駅は1年半ほど前に2回ほど訪れたことがありました。駅は海に近く、海岸との間には草だけが生えており何もない土地が広がっていました。
しかし今、テレビに映された映像を見ると富岡駅と海の間にある土地には、除染作業ででた廃棄物を詰めた大型土嚢がたくさん置かれていました。その変わりように正直、驚きました。それと同時に、東北の復興状況など、東北が今どのようになっているのか、(東北以外では)震災について報じられるニュースが少なくなっていることにより、以前にも増して東北の現状について疎くなっていることを思いしりました。
東北のこと以外にも、報道すべきことがたくさんあるのはわかります。日本を含め、世界中で多くのことがめまぐるしく変わりゆくなかで、東日本大震災に関するニュースだけを報じているわけにはいかないのかもしれません。
しかし、ここ数日の東北からの報道を見ていて、現状を知らないこと、伝える媒体や頻度が減っていることに怖さも感じました。
今日3月11日。「伝えることの大切さ」。それを改めて感じています。
参考WEBサイト
Text:sKenji