不思議なもので、「ライター」と名乗りながら行動していると、仲良くなった人から「●●さん紹介するよ」「××に行ってみなよ」と、紹介してもらうことがあります。いや、ライターにかぎらず、日々
「○○がしたい!」
と宣言していると、稀に素敵な人が現れて、思わぬ協力をしてくれたりするもの。この法則は僕の学生時代のとある師匠から教わったもので、【宣言の力】と呼んでいます。
僕自身、まだまだ超の付く未熟者ですが、大切にしたい価値観です。
“浅い文章”は見抜かれる
述べているとおり、名乗ってしまえば、その時点で「ライター」です。
しかし、それでも書き物を続けていると、ひとつ気付くことがありました。たしかに「ライター」と名乗ることは簡単。けれど、それだけでは仕事が発展しません。
やはり【「専門性」と「経験」が必要】だと感じています。
……と言うのも、浅い知識だけでは大した文章は書けないのです。仮に誤魔化しながら書いていたとしても、わかる人が読めば、文章の浅さをきっと見抜くはずです。
例えば、自分が読者になった時、文章を辛口に批評したくなることはありませんか。僕であれば、スポーツ系のコラムなどに対し「このライターは本当に取材してんのか!」と思うことがわりとよくあります。
僕はプロ野球「オリックス・バファローズ」のファンなのですが、このオリックスはお世辞にも人気球団とは言えず、報道量もかなり少なめ。でもだからこそ、ファンの僕は、オリックスに対してかなり詳しいという自負があります。すると、浅い取材、適当な記事はわかってしまうのです。
ありがちなところで言えば、球団名を「オリックス・バッファローズ」と書く……など(笑)。2ちゃんねる発祥のデマをそのまま記事にしていたとんでもないコラムもありました。
僕自身、エラそうなことを言える立場のライターではありません。けれど、視点を変えて読者の立場になってしまうと、やっぱり浅い文章はわかってしまうのです。
名乗ることは簡単、だけど……
もちろん、「クラウドソーシング(※)」で募集される案件ように、ライターが書く文章には、それほど高度な知識を必要としないものもたくさんあるはずです。しかし、そういう記事に対する報酬はあまり高くないのも実情。ライターを本業、もしくは収入の軸にするのならば、やはり「専門性」と「経験」が必要ではないでしょうか。
“名実ともに”という言葉があります。「名称と実体が備わっている」というイミですね。ライターと名乗るのは簡単ですが、実の方も成長させていきたいトコロ……。
今の僕も、この部分で悩むことがばかりです。
(※)主にWeb上で、不特定多数の人に業務を委託する仕組みの仕事
前記事参照
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