海辺の地をゆく「楢葉町・山田浜周辺」2013年3月7日

海辺の住宅地の被害はあまりにも甚大でした。
これは電柱ですよ。電柱のコンクリートが破壊されて、鉄筋がこんなにむき出しになってしまうために、どんな力が働いたか。想像できますか。
震災から2年が過ぎ、がれきはかなりの部分が撤去されてはいます。それでも、生々しさがあります。

空間線量をはかるメーターで測定したところマンホール蓋の上は0.14μsv/h(左)、路肩は0.25μsv/h(右)でした。
場所によって違いはありますが、原発からの直線距離が何倍も遠くても、同様かそれ以上の空間線量の場所はたくさんあります。

長く警戒区域だったからでしょうか。
楢葉町には、いまもなお、震災直後の空気が漂っているように感じます。

●TEXT+PHOTO:井上良太(株式会社ジェーピーツーワン)