うちなーたいむ 恐らく一度は聴いたことがあるかも知れません。「タイム」とあるので英語かと思いきや、「うちなー」は沖縄の方言。沖縄ならではの造語なのですが、直訳すると【沖縄時間】って意味でございます。
たとえば、「タイムイズマネー」などと言われるこの現代社会において、時間に遅れるなどということ、あってはならないことだと思います。(筆者も気を付けないと・・・)都市部のJRなど、10分でも電車が遅れようものならもう大変。電光掲示板には「遅れ○分」と表示され、駅員がその旨を放送。慌てているお客様には個々に対応します。ひとつ電車が遅れるだけで、何万人もの乗客の予定が狂い、大人数の駅員が対応に追われます。でも、それが普通ですよね。「うちなーたいむ」はそれが全てあてはまらない。これが「うちなーたいむ」の意味です。 もう少し具体的な話をしましょう。やはり公共交通機関で例えるとわかりやすいのですが・・・。沖縄には電車がありません(モノレールはあります)。そこで発達しているのがバス。完全なバス社会なのです。どこに行くにもバスバス、基本はバス。特に那覇市中心部は非常にややこしい!行く先番号も無数にあるし、バス会社も複数存在します。ゆえにひっきりなしにやってきます。それはもう山手線か!と言いたくなるレベルです。 中心部でそれだけバスがあると、混雑したりなんだかんだと時間が合わないもの。ある程度走ったバスは10分、20分は平気で遅れます。それでも、仕方がないと言えば仕方がないですが・・・。ただ、沖縄周辺離島など、時間に遅れようがない地域でも平気で遅れるので厄介。もっと言えば、沖縄に近い鹿児島県の島々(奄美群島など)にも「うちなーたいむ」が存在します。
待ち合わせ時間もあってないようなもの。友達や知人と待ち合わせてもやはりそれくらい遅れるのは普通です。筆者が沖縄に滞在していた時に知り合ったおばーの話では、「結局その日は会えなかった」なんてこともよくあったとか。幾度となく待ち合わせで会えないことがあったそうですが、そのお相手がのちの旦那に。それなら別にいいかって気分になってきます(笑)。今は携帯電話が普及していてよかったですね・・・。メールで謝れば済む話ですから。 悪いことばかりでもありません。閉店時間が夜8時のスーパーが30分過ぎていてもまだ開いていた、なんていう経験も筆者にはありました。(原因は客と店員の世間話)「人件費とかその辺は大丈夫なのだろうか・・・」という筆者の心配なんかも野暮ってもんです。ただし、逆に閉店までまだ30分くらい余裕があるのに閉まってた!なんてこともありました。まぁそれが「うちなーたいむ」だと納得するしかありません。
(15分バス待ち。沖縄ではなく奄美ですがここにも「うちなーたいむ」が・・・!)
バスに関しては近頃は便利なサイトがあるもんですね。 鹿児島、沖縄の島々の運行情報をまとめたサイトです。
(バス会社の垣根を越えた総合的なバス運行情報サイト)