うちのアスペ君 Part20 ~サッカー部 半年経過~

わが家の息子(13歳)はASD(自閉症スペクトラム)です。

今では使いませんがより分かりやすくということで、心理療法士の先生は「アスペルガー」という言葉で息子を表現されていました。

今回はサッカー部の様子をお話します。

現在

サッカー部に入ってから半年ほど経過しました。

もともとサッカーが好きというわけでもなく、得意というわけでもなく、先輩に褒められたことが嬉しくて勢いで入ってしまった息子。母としてはユニフォームやらスパイクやらで散財したため、何とか3年間続けてほしいとは思いつつ、息子は気持ち的にどうしても行けないときはお休みをしながら何とかここまで続けています。

とは言うものの、部活の仲間とのモチベーションの違いからなのか、周りに嫌がられてしまうタイプなのか、どうやら無視されているようなのです。「試合を見ているときに息子だけ違う場所で見ていたり」「息子が話しかけてもスルーしたり」と、見ていてこちらが切なくなります。

「部活行きたくない」と言う彼に「辛かったらやめても良いんだよ」と言っても何故かやめようとはしない息子。なかなか悩ましいです。

どう打開するか

根本的にサッカーに対して自信がなく、自分はみんなよりかなり劣っていると思っている息子。それは今までの経験もあったのでしょう。

サッカースクールに通っていた7年間は、リフティングが1人だけ全然出来なかったり、仲間に動きの悪さについて文句を言われたり、ミニゲームでパスが回ってこなかったりと辛い思いもしています。出来ないことを受け入れてきたことが、そうやって自己肯定感の低下につながっていたのかもしれません。そんな息子に対して夫が

「父さんが試合を見ていて、別にお前が彼らに比べて特別下手だとは思わない。彼らは小学校時代にたくさん試合をやって経験値が高いだけだ。お前はミニゲームしかやってこなかったんだから、そこの経験値をどうするかじゃないか」

さらに

「サッカーがもう少し上手くなって、お前のことが無視できないくらいの存在になったら、友達との関係がもっと良くなるんじゃないか」

夫とそんな話をして前向きになったのか、息子は下記をやることにしたようです。

・平日の晴れた日はジョギングする(なぜか母とともに。。。)
・毎日なにか一つサッカーの動画を見る

これを実践しようと思った経緯として、補欠でなかなか試合に出れなくて悔しいという思いが少しだけ芽生えたこともあるようです。

さてどうなることやら。。。

早速実践

母とともにジョギングをすると言ってきたので、仕方なく一緒にやることにしました。とはいえ、息子が小学生の時にいっしょにジョギングした際、私についていくことができなかったので、不安しかありません。。。とりあえず近所を回ってくることにしました。

そして、結果がこちら。

あれ???早い??

補欠とは言え、サッカー部男子をなめていました。。。全然敵いません。。。

彼なりに部活を頑張っていたんだなぁと、このジョギングで母は思い知りました。

動画は自分のポジションの解説や苦手なロングキックの方法などを見ていました。夫とも話をしながら体の動かし方を練習。

「部活で実践したけどできなかった~」と言っていましたが、彼なりに努力しています。

まとめ

まだ始めたばかりなので、友達との関係もサッカーもどういうふうに変わっていくかはわかりません。ただ今言えることは、息子が前向きに取り組んでいるということです。

部活の友達だけが全てじゃないということも彼は理解しています。でも今は友達関係に頭を悩ませるのではなく、サッカーがうまくなることに思考を切り替えたようです。

頑張れ!!!