体験から学ぶ Part9 ~ブラックバス釣り体験~

幼少期から自然が大好きな息子。

春のたけのこ掘りと山菜摘みから始まり、夏はセミ採り、秋はきのこ狩りに栗拾いと冬以外のシーズンのほとんどを山で過ごしてきました。

そんな息子が今度は釣りに興味を持ち始めました。海釣りのYouTube動画を見て、リールを巻いて大物を釣り上げる姿に憧れをもったのがキッカケでした。

思い立ったらすぐ行動したい息子です。さっそく自分のお小遣いを握りしめ釣り具店に行きました。ちなみに私は釣りの知識はまったくありませんので、息子のYouTube動画の知識を頼りに竿、リール(釣り糸を巻き取る道具)、ルアー(疑似餌)など適当に安いものをチョイス。

早速、何回か息子と釣具店で紹介されていた釣りポイント(往復2時間)へ繰り出しました。が、まったく釣れません。むしろほとんどの時間、絡まった糸を直すだけで終わってしまいました。結局釣れたのは、釣り竿と死んだ魚、謎の海藻くらいでした。

それでも息子は釣りが面白いらしく、家の中でもペットボトルを魚に見立てて釣り上げて飽きずに毎日遊んでいました。

でもせっかくやるからには本物を釣らせてあげたい。ということで趣味で釣りをしている妻の友達に相談してみると、釣りのネイチャーガイドになろうと勉強している方を知っているということ。すぐに紹介してもらえることになりました。

ネイチャーガイドとは?

ネイチャーガイドとは、山や川、海などのアウトドアフィールドで、安全に楽しく遊ぶための企画や案内をする仕事です。

その土地の自然環境を活かし、旅行者にハイキング、トレッキング、トレイルランニング、サイクリング、カヌー、クロスカントリー、ダイビングなど、季節に合わせた様々なアクティビティを提案し、自ら指導もします。

引用元:ネイチャーガイドってどんな仕事?どうしたらなれる? | Greenfield|グリーンフィールド アウトドア&スポーツ

今回紹介していただいた方は、釣りは(ブラック)バス釣りを専門にやられている方で、「ガイドとしては勉強中だから、それでも良ければぜひ。」と遠慮がちに引き受けてくれました。

バス釣りにあたって、まずはブラックバスの生態系や釣りの注意事項、マナーのことまで、オリジナルの資料まで作っていただき本当に丁寧に教えていただきました。

また子供にも分かりやすくバス釣りの魅力を教えていただき、初めて耳にするブラックバスに興味津々でした。

何事も基本が大事。

今回は魚釣りの基礎、ルアーの投げ方(キャスティング)から教えていただきました。

自分の場合、これまでは息子と一緒にYouTube動画の見様見真似でやっていましたが、頭の中では何となく分かっていても、その通りに体が動かせているのか自信がありませんでした。

実際に動画のように竿を振ってみても思ったようにルアーが飛ばなかったり、釣り糸が絡まってしまったり、フッと竿が軽くなったと思ったら釣り糸が切れてルアーがすっ飛んで行ってしまったり・・・。

正直なところ、自分は不器用で運動神経も良くないので釣りに限らず、思った通りに体が動かせないのは色々なスポーツで経験してきたことです。

その点、やはり最初のうちは上手な人に見てもらって細かい動作を基本からチェックしてもらうのが上達への近道だと思います。

特に、子供の方が大人より上達が早いとよく言われます。素直で好奇心旺盛な子供は文句も言わずに基礎練習を何度でも繰り返すことができます。基本は大事と言いますが、それは大人よりも子供に対して当てはまる言葉かもしれません。

まずは釣り糸の結び方から。
なんと、息子は一回説明を聞いただけで一発合格!自分は3度目の正直で辛うじて合格をいただきました(汗)
今回はバス釣りが目的ではないので、釣り針の返しは危ないということで潰してくれました。
キャスティングの練習がしやすいよう、広い池をチョイスしてくれました。
妻の友達も息子の目線になって色々とアドバイスをしてくれました。
みっちり3時間、手取り足取り丁寧に指導していただきました。やはり教え方が上手だからか、息子も一日でキャスティングが一気に上達しました!

好きなことを仕事にできる幸せ

今回のバス釣り体験から学んだことは、子供のうちにたくさんの大人と触れ合うこと機会をもつことの大切さです。

子供通しで遊ぶことも大切ですが、親とは違った視点をもつ人生経験豊富な多くの大人たちと触れ合うことで、たくさんの生きた経験を、子供だからこそ素直にぐんぐん吸収することができます。

これまでの冬は息子の興味を引く外遊びが見つからず、他の季節と比べて外に出る機会が少なかったです。でも釣りは冬でも楽しめるので、これからは息子らしく一年中自然の中で遊ぶことができそうです。

またコロナ禍ということもあり、なかなか屋内の人の集まる場所には行きにくい状況ですが、その点、釣りはコロナを気にせず楽しめる趣味だと思います。

それから息子が大人になったとき、好きなことをやって食べて行けるのであればそれが一番の幸せではないかと思います。自然大好きな息子にとって、ネイチャーガイドはまさに天職のような気がします。