今年度から子供が小学校へ通い始めました。
同じマンションに住む他の子供達と一緒に「登校班」で毎日通っています。
「ああ、登校班か。懐かしいなあ。」と自分がかつて登校班で通ったときのことを思い出して職場でそんな話をしたところ、話を聞いてくれた同僚はみな「自分が子供の時は登校班で通っていないし、子供達もそう」との回答が。
登校班で通うということが全国的に統一されていると勝手に思いこんでいた自分にとっては衝撃の一幕でした。
自身の集団登校の思い出
私は神奈川県内の公立小学校に通っていました。
住んでいた市ではどの学校も「登校班による登校」が統一されていたと記憶しています。
住所毎にグループ分けされて、そのグループ内の子どもたちと一緒に毎日小学校へ通います。
たいてい、先頭と最後尾の役割は最上級生が担い、間に低学年の子供を挟んで目を配りながら登校していきます。
低学年の子供を持つ親にとって、高学年のお兄さんお姉さんが引率してくれるのは大変助かりますし安心して預けることができるのです。(高学年の子たちがしっかりしていない場合は・・・ちょっと不安)
しかし、私はその登校班での登校が嫌いでした。
一緒に行くメンバーのことが嫌いだったのではありません。
「家から集合場所への距離が学校より遠かったから」です。
家は、小学校のすぐ裏にありました。
窓を開けたら学校が目の前に見えます。
歩いて30秒で着く距離でした。(家の前のフェンスを乗り越えれば10秒)
登校班の集合場所は家を出て、小学校の入り口を通り過ぎ、5分ほど歩いたところ。
極端に言えば、登校班で通うことが交通事故にあうリスクを高めるといっても過言ではありません。
ただ、一部の人間のみ例外を認めるわけにもいかないので仕方がないとも割り切っていました。
それに、先ほど嫌いだったという話はしましたが、なんやかんや友達とおしゃべりをしながらだらだらと登校していたことも今ではいい思い出です。
みんな、元気にしているかなあ。
登校班での登校も楽しい思い出にしてほしい
あれから約30年。
今度は息子が登校班で通う番に。
通い始めてから数日後、「登校班はどう?楽しい?上級生は話しかけてくれたりするの?」と聞いたところ、息子からは「話なんかしないよ!だって、話しながら歩いたら危ないじゃん。」との回答が。聞くところによると、ひたすら無言で歩くとのことです。
みんなでやいのやいの言いながら、楽しそうに歩く息子の姿を勝手に想像していた自分としては、子供達が無言で歩いている姿を想像すると、ちょっと切ない気分になりました。
確かに最も大事なことは事故に遭わないように安全に登校すること。これに尽きます。
ただ、毎日同じお友達と登校するのですから、せっかくなら少しでも楽しく道中を過ごしてほしい。
ある区間はおしゃべり禁止でそれ以外はいいとか、工夫できないものでしょうか。
子供が悲壮感を漂わせながら歩いていても町は元気になりませんし。
安全と楽しくを両立させながら、元気に登校してほしいな、と思います。