東日本大震災を「文化的記憶」として後世に伝える、気仙沼のリアス・アーク美術館。
そちらの常設「東日本大震災の記録と津波の災害史」展が静岡で開催されました。
会場内は撮影可能で、SNSなどで広めてほしいと書かれていました。
写真の合間にあったkeyword。
『津波という自然現象を災害化しないためには、人間が変わるしかない』という言葉が印象的でした。
災害になるかは自分の行動次第なのだと気づかされました。
防潮林の松は根が浅く貧弱だったため、津波によりなぎ倒されています。
添えられたコメントには、防潮林と並ぶ竹林は津波の直撃にも耐えていたと書かれていました。
こういうことを伝えることが、未来の防災につながるのだと思います。
しずおか防災アート展
後半の「しずおか防災アート展」では、『しずおかの震災遺構・痕跡マップ』がありました。
マップに記載されていない情報は、付箋で書いて来場者と共有する仕組みです。
知らない情報を掘り起こすという意味でも、いい取り組みだと思いました。
続いては『しぞ~か防災かるた』です。
上の句に静岡の良いところ。下の句に防災の心得が書かれたかるたなら、遊びながら防災の心得を学べます。
私の住んでいる「三島」バージョンも作ったら面白そう♪
子どもと一緒に「我が家」バージョンでもいいかも!!
『静岡県の地震防災ガイド』で気になったのは津波予想です。
我が家が海水浴で行く下田は、想定される津波が33m。
海水浴前には避難路を調べておいたほうが良いと感じました。
防災グッズの紹介スペースもありました。
こういう機会に、新たな防災グッズの発見もあるかもしれません。
KYT(危険予知訓練)もありました。
窓の部分の丸印の理由が分からず、悶々としてしまいました。
なんでこうなるとよいのか、理由の説明があると、私のような無知な人には助かります。
今回面白いと思ったのが、上記の展示です。
“津波まであと30分て言われたら
なに、持ってく?”
引用元:しずおか防災アート展
息子にこの質問をしたところ
1番:自分
2番:家族
3番:親戚
という答えが返ってきました。
「ママが遠くにいたらどうする?」と尋ねると
「ママは大丈夫だと思って、自分が高いところに逃げる」との答えが。
自分の命を守るためのどうすればいいか考えられることに、ひとまず安心しました。
防災頭巾は落下物から頭を守るものだと思っており、防寒という発想はありませんでした。
この防災頭巾は「笑顔」+「防寒」を合わせてデザインされたそうです。
確かにひよこの頭巾の子どもがたくさん集まったら可愛すぎる~☆
展覧会を見て
宮城県までいかないと見ることができない展示を、静岡県で見ることができたのはとても良かったです。
説明書きなども丁寧に読むと、あっという間に1時間以上過ぎていました。
記憶は薄れてしまうので、今後も定期的に続けてほしい企画だと思いました。