うちのアスペ君 Part4 ~学校に行きたくない~

わが家の息子(9歳)はASD(自閉症スペクトラム)です。

今では使いませんがより分かりやすくということで、心理療法士の先生は「アスペルガー」という言葉で息子を表現されていました。

学校のお友達と上手くやっていけるかいつも不安でしたが、担任の先生とのお話で気づいたことがあります。

学校に行きたくない理由

相変わらず嫌なことがあると『学校に行きたくない』という息子。

時にはお休みすることもありますが、ここ最近はすんなり学校にいけないことが多く、4か月ぶりにケース会議を開くことにまりました。

今回は担任の先生とコーディネーターの先生と両親での話し合いです。

今回の学校に行きたくない原因は『長縄』。

てっきり飛べないから嫌なのだと思っていたら、先生からは「問題なく飛べています」とのお話が。

どうやら下記理由で長縄がやりたくなくて、学校に行きたくないと言っていたようです。

・クラスのお友達の「いっぱい飛びたい!!」という思いをプレッシャーに感じた
・休み時間は休みたいのに、長縄をやらないといけない
・休み時間に全く休めないから疲れる

クラスの中で他にも息子と同じように思うお友達がいて、休み時間は好きなことをやろうということで、クラスで話し合いが行われたそうです。

息子なりに頑張ってはいるけれど、お友達と一緒に活動が出来なくて大丈夫だろうか・・・。

などと思いながら、学校での様子を伺いました。

特別対応に対してのお友達の反応

息子は暑さに極端に弱く、全く動けなくなってしまいます。

そんな状態なので、今年の猛暑は窓際の風が通る席を、一人だけ席替えせずに与えてもらいました。

また、アイスノンや冷えピタの使用を学校に許可いただき、首を冷やして何とかみんなと一緒に活動できるようにさせていただきました。

特別待遇です。

普通ならお友達に「ずるい」と言われてしまうところです。

そこで先生と相談して、クラスのお友達理解してもらうために、息子の状況を説明していただくことにしました。

後日息子からどういう話がされたか聞くと、下記のような内容だったそうです。

世の中には目が悪い子もいれば、良い子もいる。

背が高い子もいれば、低い子もいる。

暑さに強い子もいれば、弱い子もいる。

○○君(息子)の場合は、暑さにとても弱く、みんなより疲れてしまう。

そういう状況を理解してあげてほしい。

引用元:担任の先生のお話

こうやって息子に特別な対応をする理由を説明をしてくれたところ、クラスのお友達からは文句もなく、理解を示してくれたそうです。

そのため息子は、特に困ったこともなくこの夏を乗り切ることができました。

まとめ

そんな息子のクラスの様子を聞いて思ったことがあります。

普通に生活できる子にとっては、同じことができない息子は、怠けているようにしか見えないのかもしれません。

「なぜできないのだろう?」「なぜやらないんだろう?」と思って一緒に生活すると、それが不満につながります。

でも、相手がどんなことに困っているかを伝えることで、理解や手助けにつながるのではないかと思いました。

そして、先生からはとてもうれしい言葉を伺いました。

「クラスのお友達が、○○君(息子)は1年の時にできなかったことが、出来るようになっていると報告してくれるんですよ。」

周りのお友達が、息子の成長を認めてくれていることにとてもうれしく思いました。

後日談

猛暑だった今年の夏。

学校ではひと騒動あったようです。

アイスノンをつけている息子を見た上級生から、「なんでアイツはあんなの付けているんだ」との苦情が・・・。

その後、全校生あてに「アイスノン解禁」のお便りが配られ、各自で涼しく過ごせるようになったようです。