避難ルートを実際に歩いてみました。~熱海・長浜海水浴場編~

夏休みの最終日、いつものとおり娘をベランダプールに2時間漬けて弱らせた(笑)あと、来年の海水浴場探しのドライブへでかけました。

目的地は熱海市の南の方にある「長浜海水浴場」です。

8月19日(日)、まだまだすごい暑さでしたが、世間的にはお盆休みの最終日。この前日の午後、沼津市の「らららサンビーチ」へ行ったところ人出は最盛期の半分以下だったので、「熱海はどうかな」と思ったのがきっかけです。

熱海サンビーチはすごい人。でも

熱函道路を下りて熱海市街へ。すっかり人気が再燃した熱海の道路は相変わらず渋滞してます。走りながら「熱海サンビーチ」を見るとすごい人!これじゃあ南へ下っていっても混んでいるかなあ、と思いましたが…。

長浜海水浴場に着いたのは14時ちょっと前。駐車場にはすんなり入れました。

「らららサンビーチ」や「熱海サンビーチ」より広い砂浜(人工ビーチである両サンビーチと違って白砂ではありませんが)は寂しくもなく混んでもいなく「ちょうどいい」感じでした。

この程度の人出だからそう感じるのかも知れませんが、数軒ある海の家、自由に使える水道やシャワーの数、屋根付きで広く使い勝手が良さそうな飲食スペースなどなど、どれも「ちょうどいい」感じです。ここ、イイですね。

このエリアの津波被害想定は?

さて、ビーチへ出かけたら恒例の「津波被害想定」と「避難にかかる時間」を検証してみましょう。

「レベル1」と「レベル2」ってどっちがすごいの

熱海市のハザードマップによれば、この海水浴場の「沖合約30m地点(赤の●)における津波高」は13mとなっています。

海岸沿いには赤茶色の部分、つまり「最大浸水深10.0m~20.0m」のところもあり、そうでなくてもほぼ真っ赤。「最大浸水深5.0m~10.0m」と予想されています。

ハザードマップ等をご覧になったことのある方はわかると思いますが、そこには「レベル1」「レベル2」と書かれていることがあります。「どっちがすごい地震なのかわからない」と思う方もいるでしょう。

実際には

★レベル1…過去90年~150年程度の周期で発生している、過去に大きな被害を発生させたクラスの地震・津波

★レベル2…過去1000年に1度あるいはそれより頻度は低いもののレベル1よりも甚大な被害をもたらす最大クラスの地震・津波

となっています。いくら頻度が低いと言っても、被害想定としては「レベル2」で備えておいた方がいいに決まっています。

なので、ハザードマップも「レベル2」での想定になっているはずです。

伊豆の海岸はすぐに山

でも、どこまで逃げれば安全だなんてことは言いきれませんから、「とにかく速く高台へ」が鉄則です。今回も目安として「20m以上の高台に何秒で行けるか」を探してみます。

上のハザードマップを見ると津波避難ビルはふたつだけ。でも伊豆の多くの海岸がそうであるように長浜海水浴場も山が近く、国道135号線を渡ればすぐです。

山の中腹あたりを伊豆急行が走っています。

いつものように防災アプリ「高台サーチ」で、長浜海水浴場の波打ち際からいちばん近い20m以上の高台をサーチしてみると…。

アプリでは海岸から高台まで走って1分40秒となっていますが、波打ち際から砂浜をビーチサンダルで行くとなると、もうちょっとかかかるかも知れません。

とは言えいつも書いているように、伊豆は海からすぐに山というところが多いので

「高いところまで行く方法がわかりやすいかどうか」

が肝心です。その点、この長浜海水浴場はわかりやすいですね。来年のわが家の海水浴場候補に急浮上です。

「お父さん」「ハイハイ!」

アプリをいじりながら歩いていたら、TATOOお兄さん軍団に「お父さん、写真撮ってもらってイイっすか?」と言われたので「ハイハイ!」と快諾。

彼らの取るポーズに任せて何ショットもシャッターを切り「写真確認してみて」とスマホを渡すと「大丈夫っスよ信用してます!ありあす!」というお礼とともに、ガッチリ握手。こ、好青年…(*^-^*)

そんなこんなでわが家の夏も終わりです。来年も避難経路を頭に入れた上で、バッチリ海水浴を楽しみたいと思います。よろしく伊豆半島。