絵を見るのが楽しくなる本!
絵を鑑賞するのに、好きか嫌いかの感性で判断をして、楽しめばいいと今まで思っていました。
しかし、この本を読むとそれだけではもったいないと思えてきます。
絵が描かれた時の時代背景や、それまでの絵とは違う斬新さ、画家のプロフィールを知ることで、より鑑賞を楽しむことができます。
例えば、カラバッジョの絵ですが、光の使い方が見事でドラマチックだと思う反面、人間の表情がなんだか気味悪いと感じていました。
今まで不思議に思っていましたが、彼のプロフィールには素行の悪さから殺人事権をおこし、逃亡生活をしていたという記載がありました。
絵を見るうえで先入観をもってしまうマイナス面もあるけれど、背景を知ることで納得することもあるのだと思います。
他にも、画家同士の技術の盗みあいなどで、共通点を知ることもとても面白いです。
絵画を見るときは、基礎知識があるとより楽しめるのだと感じる一冊です。