ヘルプマークは助け合いの心、思いやりの心を育むマークです

ヘルプマークってなに?

ヘルプマークをご存知でしょうか。外見から分からなく周囲が気づきにくい疾患や障害を抱えている方々が、周囲に援助や配慮が必要だと知らせるためのマークです。

ヘルプマーク

www.fukushihoken.metro.tokyo.jp

こちらのヘルプマークご自身も人工関節である東京都の都議会議員が提案されたのがきっかけで2012年東京からスタート、ユニバーサルデザインの一例として教科書にも掲載されているようです。

以前職場の会議で「ユニバーサルデザイン」が話に上がった時に、「ユニバーサルデザインってなんですか?」と質問しその場の雰囲気を凍てつかせた経験のある私がヘルプマークを紹介するのも何だか気が引けるのですが・・・。

スイスの国旗のような「+」は助けが必要という意味でハートは助ける気持ちだそうです。

このヘルプマークを付けている方をお会いした場合、困っていた場合は裏面に記載してある内容に応じて対応をお願いします。

困っているのかいないのか判断できなくても「なにかお手伝いできることはありますか?」などどお声がけすることでご安心されるかもしれません。

ヘルプマークの普及

私は精神疾患の講座に通っている時に一緒に学んでいた受講者の方にヘルプマークのことを教えていただきました。彼女自身、パニック障害の精神疾患を抱えていたようです。このマークを付けている方を見かけたら、困ってはいないか援助が必要かどうか見てあげて欲しいと言われました。

2年ほど前にそのように言われましたが今までの生活でヘルプマークを付けている方はお見かけしたことがありません。東京からスタートしたヘルプマークですが、私の住む静岡県ではまだまだ普及されていないのかもしれません。

障害のある方も無い方も、疾患のある方も無い方もお互い助け合って生活できる「助け合いの社会」の実現にヘルプマークは有用です。

疾患や障害から不安を抱えて生活しているみなさまのためにもヘルプマーク認知度を高め啓発と普及を望みます。

わかりやすくヘルプマークの概要を伝えている動画もありますので、ぜひ視聴していただき家族や知人にも広めていただければと思います。

ヘルプマークを付けていなくても助けを必要としている人はいる

先日、仕事が終わり職場からネイルに向かう途中、白杖をついておられる視覚障害のご夫婦らしきご年配の方に遭遇しました。ご夫婦ともに白杖をつかれていて奥様が白杖を付きながら先導されておりました。ご主人は奥様の方に手を置き白杖をついて歩いておられます。

声をかけようかかけまいか一瞬迷いました。

私「(心の声)ネイルの予約時間を迫っているし間に合わなくなるかもしれない・・・、いや、間に合わなくてもネイリストさんに事情を話せば分かってくれるよな・・・」

私「どちらにいかれますか?」
視覚障害の奥様「???」
私「よろしければご案内いたしましょうか」
視覚障害の奥様「(最高の笑顔で)ご親切にありがとうございます!大丈夫です」

視覚障害の方は白杖をつかれているので、障害があることは認識しやすいです。お時間に余裕がある場合、特に天候の悪い日や雪が降っていて白杖の役割がなせないときなど積極的にお声がけをしたいです。

またとある日のランチタイム、ワークメイトのうっちーが車椅子の女性にお声がけをしていました。

うっちー「押しましょうか?」
車椅子の御婦人「ありがとう、助かるわ。」

車椅子も見ただけで足が不自由なのは分かります。ゆるい坂道で車椅子の御婦人が大変そうにされていたのを察知して積極的に話しかけるうっちー、その思いやりの心、優しい気持ち見習いたいです。

ちょっとした助け合いの心を持つには、ヘルプできる側の私たちが心の余裕を持って生活をすることも必要です。せかせかした気持ちであったり、なにかに悩んでいてボ~っとしていたら、困っている人に目をむけることができません。

心も体も健康であることで、困っている方々を助けたり、災害から守ることもできるかもしれません。

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みんなで支えあい、
つながる社会
障害による心の壁をつくらない