写真の通り、まだまだ震災の爪痕が所々に残っています。10月になり、以前は入ることができなかったところに少しだけ立ち入ることができるようになったりと少しずつ改修も進んでいますが、もとに戻すには20年はかかると言われており、長い時間を要します。
ガイドさんの話によると、ガイドの依頼は震災前よりも後の方が増えたように感じるということです。
これから日々元の形に戻っていく熊本城。(もちろん良いことではありませんが)この震災からの復興も熊本城の長い歴史の一つです。今しか見られない熊本城を見学することも非常に貴重な体験であることは間違いありません。
一人でも多くの人にこれからも訪れてほしいと感じました。
ガイドの時間があっという間に終わり、ガイドさんとの別れを惜しみつつ本日の宿泊地のある阿蘇市を目指します。
熊本市街から阿蘇に向かう道路については8月末にも開通した箇所があり徐々によくなってきているのですが、まだところどころ工事を行っている関係でナビの時間通りには行きませんでしたが、予定より数十分遅れくらいでホテルに到着しました。
この日は「エルパティオ牧場」にお世話になります。
食事のあと、子供とお風呂に入りに大浴場へ行ったところ、一人の先客がいらっしゃりお風呂につかりながらお話をさせていただきました。
その方は熊本の大津から来られた方で、今回の大きな揺れも経験されていました。
まだ復旧できていない道路もあり、元の暮らしに戻るまでは時間がかかりそうだということ、そして今回の地震で故郷の山並み自体が大きく変わってしまったことが悲しいと話してくれました。
そして別れ際に一言、「でもやっぱり、熊本城があんなことになってしまったことが、熊本県民としては一番つらいんです」
今日一日で地元の方数名とお話を伺いましたが、皆熊本城の被災に心を痛めています。多くのお店や道路と共に、熊本城が元の姿に戻った時が復興の時なのだと思います。一日も早い復旧を願わずにはいられません。
2日目(10月21日)
朝食後にホテルのオーナーさんに話を伺いました。
この牧場も震災時は大きな被害を受けたということです。食堂の食器類もほとんどが落ちてしまい使い物にならなくなったそうです。
大きな地震の後もしばらくは余震が続き、眠れない日が続きましたが、あまりに余震が多すぎて最後の方は慣れてしまったと苦笑いをされておりました。
ただ、自分たちは営業を再開できているからまだいい。まだ仮設住宅に住むことを余儀なくされている人で、スタートラインにすら立てていない方がたくさんいらっしゃることを考えると心が痛む。そして熊本城も・・・と話してくれました。
お礼を告げてホテルを出ます。
今日は阿蘇を回っていきます。
通行止めになっている道だけではなく交互通行になっている道もあり、時間通りにはいきませんが、時間に余裕をもって進んでいきます。
まず訪れたのは宿泊ホテルから30分ほどの距離にあった阿蘇神社です。