豊肥線の赤水駅近くの踏み切り上で脱線したJR九州車両。踏み切りを横切る道路を塞ぐ形になったため、道路の通行の支障にもなっている。
重要文化財の阿蘇神社の楼門が崩壊
余震が大分方面に広がる中、阿蘇山が噴火
気象庁は「一連の地震との関連は分からない」と発表。とはいえ深さ10kmほどの地震が続くため、不安は高まっている。
政府の対応
安倍総理は「早急に被害状況を把握するように」また、「災害応急対策に政府の総力を結集して取り組む」と発言。
また9:00には「余震被害状況に関する情報をタイムリーに発信する」よう指示した。
菅官房長官は、記者会見で「被災者の支援に万全を期す」と述べた。
観光客にも被害
九州を代表する観光地のひとつである阿蘇では、観光客の被害も発生している。NHKのニュース映像によると、南阿蘇村では毛布や布団を防寒に使って避難している観光客の姿が映し出されていた。
地震の震源は熊本地方から阿蘇、さらには大分方面へ東に向かい移動しつつある。大分県の由布で収録された観光客へのインタビューも放映されている。
地震の今後は?
気象庁の会見では、地震の震源の中心的な位置が広がっていることが示された。NHKの解説者は、14日の地震は、熊本県を東西方向に走る断層帯から分岐して南に伸びる断層帯を震源にしたものだったが、16日未明の地震は東西方向に走る断層帯で発生していると指摘している。
原発は?
14日の地震が発生した断層帯を南にたどると、現在日本で唯一稼働している九州電力仙台原発がある。また、16日未明の地震の震源が東西につながる中央構造線上には、四国電力の伊方原発がある。
九州北部への影響
福岡市などでは、地震によるエレベータの緊急停止が頻発している。
震源から100km以上離れている北九州市小倉北区では、市街地の商店街で外壁の一部が崩落する事故が発生してる。