――子どもの定義としては、成人前までの括りで考えればよろしいですか?この5年間の過ごし方が鍵になるのでしょうか?
一番危ないのは10歳までの子ども。特に乳児の場合は気をつけたい。1歳の赤ちゃんのいる親子で東京から九州に避難している方もおられますが、1年間くらい様子を見てから東京へ戻る時期を決めたほうが良いと私は言っています。様子見しているうちに、だんだん良くなってくるはずです。いい加減な食べ物を売ると皆が糾弾するようになる。今年いっぱいは食べる物を厳選して気をつけるようにしたい。この5年間くらいのうちに、だんだん良くなってくるでしょう。
編集後記
――ありがとうございました!3.11以降、この国は一変しました。もしかしたら少しずつ変化していたのかもしれませんが、原発の事故によって安全神話は崩れました。もはやマスメディアの情報も頼りなく、何が本当でどうしていくべきなのかは自分自身で選択していかねばならなくなりました。武田先生のBlogを頼りにしている親世代は圧倒的に多く、数ある学者さんの学説の一つであったとしても危険を認識してあらゆるリスクを考え得る先生の視点は「安全だ、安心だ」と何ら信憑性のない分析をする学者の説よりもずっと価値が高く、親にとってはありがたい存在です。10月25日には横浜市で武田先生をお迎えした基調講演、そして武田先生と他の専門家の方もご登壇いただくパネルディスカッションも開催します。地域を超えて参加者募集中です。どうぞお申し込みください。私も司会進行役として当日楽しみです!
取材・文/マザール あべみちこ
子どもを育てる親同士、子どもと関わる大人が地域を超えて、近隣地区を含めてつながりあい、 放射能汚染をされている生活から子どもを、家族を守るために必要な対策を講じるべく ぜひ聞いてみたい!と思う先生、専門家にご意見、アドバイスを伺う機会を設けます。
日時: 10月25日(火)
場所: 横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール
定員: 500名
費用: 事前申し込み1,500円 (当日1,800円)
参加者: 武田邦彦氏(中部大学教授)・伊藤隼也氏(医療ジャーナリスト、写真家)・下村健一氏(内閣官房審議官(内閣広報室)/市民メディア・アドバイザー)