今の女川の復興工事を物語るもの

女川港

今月上旬、宮城県の女川町に行ってきました。以前、町の郊外までは行ったことがあったものの、駅周辺の中心部を訪れるのは今回が初めてです。

女川には南三陸町から雄勝町を経由して入りました。しかし、町に着いた時はすでに夜。あたりは真っ暗で様子がよくわかりません。とりあえずその日に泊まる宿を目指したのですが、ここからが大変でした。

なぜならば、街に入るとナビがありもしない道路へ導こうとして、まったく役に立たなくなってしまったのです。一度でも来たことがあるならばわかったかもしれませんが、初めての私にとってはまさに未知の土地。右も左もわかりませんでした。

結局、駅前で人に聞くなどして、宿へたどり着くまでに20、30分もかかってしまいました。

復興工事が進む女川町

翌朝、町外れにある宿をチェックアウトし、明るい女川の中心部へ行きました。そして、目にした光景にびっくり。復興工事の規模が想像以上に大きかったのです。

上の写真は女川の黄金町付近のものですが、このほかの場所においても同様にほぼ全面的な工事が行なわれていました。これではナビが使えないのも納得です。

そんな勢いよく行われている女川の復興工事の状況を物語るものを発見しました。それが、これです!

「ガードレール」です。

よく見かける通常のものとは違い、支柱がオレンジ色の基礎のようなものから伸びています。

もう少しわかりやすい写真で見てみると・・・

鉄骨造りの建物の柱など使われている「H鋼」のような基礎にガードレールが設置されています。地中に埋めて固定する通常のものとは異なり、移動することが可能なのです。移設されることが前提になっているこのガードレールを見ていると、復興工事が力強く進む今の女川を物語っているように思えたのです。

メーカーのWEBサイトによると、この仮設ガードレールの1つの重さは約550キロ。大きさは長さ5メートル、高さ1メートル弱で、これを必要な距離に応じて設置します。

大きな工事用車両が行き交う復興工事現場でも安心して歩くことができる頼もしくてありがたいこの仮設のガードレール。なんだか彼が使われていると、「どんどん移動して、どんどん復興工事を進めるぞ!」と言っているように思えて、嬉しさも感じます。

女川町