もうすぐ海の日です。そこでは今日は個人的に愛してやまないマリンスポーツ、ウインドサーフィンをご紹介いたします☆
ウインドサーフィンとは
ウインドサーフィンの正式名称は「ボードセイリング」といいます。今から50年近く前に米国のカリフォルニアで生まれました。
時々サーフィンと勘違いされることもあるのですが、別のスポーツです。ウインドサーフィンは、サーフィンと同じようなボードにヨットに似たセイルをつけ、風の力を利用して海面を滑走するスポーツです。
上達すれば時速50、60kmほどのスピードを出すことができ、海の上を自由自在にどこへでも行くことができます。ウインドサーフィンは風の力で走りますが、流されて進むわけではありません。セイルに発生する揚力という、飛行機の翼に生まれる力と同じものを動力源にして走るので風下はもちろんのこと、理論上風上45度まで上ることができるのです。
以上、文字で簡単に書いてはみたものの、サーフィンとヨットをミックスしたようなウインドサーフィンとはどのようなスポーツなのかわかりづらいかもしれませんので、次の動画をご紹介します。映像にあるようなことは世界のトップ選手にしかできませんが、その可能性については知ることができると思います。
NeilPryde Windsurfing 2015 Collection - Like Nothing Else
ウインドサーフィンの代表的な3つのジャンル
ひとくちにウインドサーフィンと言っても、その楽しみ方は「スラローム」、「フリースタイル」、「ウェイブ」の3つのジャンルに大きく分けられます(※フリーライドなど、分け方は他にもあります)
「スラローム」は速さを追求し、飛ぶようなスピード感を楽しみます。ウインドサーフィンは上達すれば一般道を走る自動車並みの速さを出すことができますが、速度感はそれ以上のものがあります。以前知り合いのウインドサーファーがバイクの体感スピードは同じ速さの自動車の2倍で、ウインドサーフィンは3倍である。と言っていましたが、まさしくその通りだと思います。何もない広い海原を猛スピードで疾走するスラロームはとても爽快です。
「フリースタイル」は、穏やかな平水面で飛び跳ねたり、ボードを回転させたりするなど、様々な技を楽しみます。一説によると技の数は500近くあるとも言われています。近年、競技人口が徐々に増えていると言われているジャンルです。
ウインドサーファーならば、恐らく一度は憧れるのが「ウェイブ」ではないでしょうか。波に乗ったり、ジャンプをしたりします。世界のトップ選手になると、10~20メートルの大波に乗り、20メートル近い高さにまで飛ぶことができます。
次の動画は大波に乗っている映像です。繰り返しになりますが、トップのウインドサーファーのみ成し得ることです。
Windsurfing Jaws - The mother of all waves with Jason Polakow
ウインドサーフィンの魅力
さて、肝心のウインドサーフィンの魅力についてです。ウインド(※通常、ウインドサーファーは略して「ウインド」と呼んでいます)の楽しさはジャンルによって異なるので一概には言えないかもしれません。しかし、多くの方が口をそろえるようにして言うのが「プレーニング」時の感覚です。
プレーニングとは、強風が吹き、ある一定以上のスピードに達するとボードが海面を滑るように走る状態のことを言います。その時の気持ち良さといったらもう・・・。気持ちいいと言うより、「突き上げてくるような快感」と言ったほうが正しいかもしれません。
プレーニングの感覚を一度味わってしまうと病みつきになり、もはやウインドの虜です。しばらく強い風が吹かない日が続くと禁断症状が出てくるウインドサーファーも続出します。
私もまだ未熟ではありますが、その快感に惹きつけられたうちの一人です。初めてプレーニングできた際の浮遊感と海面を飛ぶような感覚は衝撃的で今でも鮮明に覚えています。
プレーニングについては次の映像がわかりやすいです。普通の人ではここまでのスピードを出すのは難しいかもしれませんが、走っている時の感覚は近いものがある
と思います(たぶん・・・)。
Soma Bay Windsurfing 09/14
ウインドサーフィンの問題点?
ウインドサーフィンの問題点もいくつか書いておきます。ウインドの欠点だと思う所は、道具が高額な上にボードなどの保管場所に困る点です。
ただ、これらの問題点については、ネットオークションやショップなどで中古品を探せば、比較的手ごろな値段で購入することができます。保管場所についても、ウインドサーフィンショップの艇庫(※道具を保管してくれるサービス)を利用すれば、置き場所や運搬手段の心配は入りません。
それよりもウインドサーフィンをする上での一番の問題点は「中毒症状のように熱中しすぎてしまう」ことかもしれません。ウインドサーフィンは大変気持ちのいいスポーツではあるのですが、それゆえやっかいな一面もあります。一度プレーニングの感覚を知ってしまうとその快感に取りつかれて、風が吹くと居ても立っても居られず、家族や友人そっちのけで海に行ってしまう人も少なくないのです。それで離婚してしまったと言う話も少なからずあるほどです・・・。
素敵なロケーションで楽しさ倍増♪
ご紹介したウインドサーフィン。爽快なこのスポーツを透明度の高い海など、素敵なロケーションですれば楽しさは倍増です。
またウインドサーフィンができる場所は海だけではありません。水と風さえあれば湖や川でもできるのです。
私のお気に入りのロケーションは湖。湖畔でキャンプをしながらウインドサーフィンを楽しむ週末は極上の休日です。セイルを落として水の上にプカプカ浮いているだけでも気持ちいいものがあります。
ウインドサーフィンの楽しさについて、ずらずらと書いてしまいましたが、その本当の魅力は体感しないとわからないかもしれません。
ウインドは決して簡単なスポーツではありませんが、だからこそステップアップした時の喜びは大きいものがあります。最初のうちはうまく乗れないかもしれませんが、プレーニングの感覚を知ってしまえば、きっとウインドサーフィンというマリンスポーツに出会えて良かったと思えるに違いないと思います☆
Text & Photo(出典元記載画像などを除く):sKenji