ゴミを燃やして発電した電気でゴミ収集車を走らせる!

なかなか!と思わず膝をたたきたくなるニュースをひとつ。

日本初の廃棄物発電を活用した「エネルギー循環型ごみ収集システムの実証試験」の検討~災害時には非常用電源としても活用~

引用元:川崎市:日本初の廃棄物発電を活用した「エネルギー循環型ごみ収集システムの実証試験」の検討~災害時には非常用電源としても活用~

ゴミ焼却施設からは大量の熱が出る。その熱でタービンを回して発電した電気で、電池を充電&備蓄。電気自動車のゴミ収集車を走らせるという試み(日本初なのだとか)がスタートするらしい!

はじめるのは川崎市とJFEエンジニアリング株式会社さん。

【システムのポイント】
・廃棄物発電を活用したエネルギー循環型の地球環境にやさしいシステム
化石燃料を使わず走行中の排出ガスがゼロ、オール電動化による静音な運行

・電池充電・備蓄・交換システムの導入
電池を何時でも充電、複数電池の備蓄、スピーディに交換ができ、ごみ収集が可能

・災害時の非常用電源としても期待
EVごみ収集車用の交換式電池を、自治体の災害対策拠点などの非常用電源としても活用

引用元:日本初の廃棄物発電を活用した「エネルギー循環型ごみ収集システムの実証試験」 の検討 | 報道発表資料 川崎市 JFE エンジニアリング株式会社 平成27年2月10日

ゴミ処理施設が自前のエネルギーでゴミ収集車を動かす。それだけでも画期的なのに、災害時の非常用電源にも活用しようという野心的な試みだ。川崎市のHPからイメージ図を引用します。

「日本初の廃棄物発電を活用した「エネルギー循環型ごみ収集システムの実証試験」 の検討 | 報道発表資料 川崎市 JFE エンジニアリング株式会社 平成27年2月10日」より

新聞報道によると、充電した電池で走れるのは40~50kmということなので、電池の備蓄が必要になるらしい。電池をモジュール化して差し替えることができるのであれば、電気乗用車にも使えるかもしれない(重量の問題もあるだろうが)。

化石燃料を使うことなく、ゴミ処理施設が自前のエネルギーで収集車の運行を賄うというスグレモノな試みが成功することはもちろんのこと、既存のエネルギーの上手な利用が広まる起爆剤になることも期待したい。