昨日、クリスマスイブのお昼のことでした。
職場の近くによく行く食堂があります。昨日の昼休みもそのお店へ昼ごはんを食べに行きました。メニューは肉料理か魚料理の2つの定食しかありません。けれども値段は食後の飲物付でなんと600円。良心的な値段でお店が潰れてしまわないだろうかと、こちらが心配してしまうほどです。
お店は3人のおばちゃんで切り盛りしています。配膳と会計の係は元気のいいおばちゃんが担当しています。
昨日もお昼を食べ、食後の紅茶を飲み終えていつものように支払いをしようとすると、元気のいいおばちゃんは
「今日は500円になります!」と言いました。ある程度察しはついたものの
「今日は(なんで)また?」
と尋ねてみると、元気のいいおばちゃんは笑顔と共に
「クリスマスプレゼント!」
と、プレゼントを渡すかのように、両方の手のひらをパッと差しだして言いました。そして、片方の手を口元に持っていくと、今度はこっそりと話すような仕草で
「明日も同じですよ!」と教えてくれました。
素敵な笑顔とお店の計らいに心が温まり、値段以上のものを頂きました。
サンタ来なくなったけれど
「厳かさ」と「華やかさ」が混在した独特の雰囲気に加え、サンタクロースが持ってきてくれるプレゼント。クリスマスは子供のころ、誕生日と共に一年で一番待ち遠しい日でした。
大人になった今でも特別な日であることには変わりはありませんが、サンタクロースからのプレゼントが届かなくなってしまったせいか、子供の頃に感じた心が躍るようなものは少なくなったような気がしていました。
しかし、代わりに人の厚意や粋な計らいによる心温まるものの存在を感じるようになっています。クリスマスのプレゼントはサンタクロースだけではなく、人からももらうことができ、そして贈ることできるのだと感じています。
クリスマスになると世界各地から心温まる素敵なエピソードが毎年のように届きます。果たして今年はどのような話が届けられるのか、楽しみです。
ちなみにクリスマスの日の今日、「明日も同じ(値段)ですよ」という声につられて、元気のいいおばちゃんたちがいるお店に昼ごはんを食べに行ってきました(笑)
Text:sKenji