1号機カバー内へ飛散防止剤の散布が始まる

屋根パネルの孔あけ・飛散防止剤の散布作業(東京電力 撮影日:平成26年10月22日)

photo.tepco.co.jp

東京電力福島第一原子力発電所1号機で、爆発した建屋からの放射性物質飛散を防止するために取り付けられていたカバーの屋根部分に穴をあけて、オペレーションフロアなどに堆積したガレキひ飛散防止剤を散布する作業が始まった模様。

東京電力が作業の様子を撮影した写真を公開しました。

屋根パネルの孔あけ・飛散防止剤の散布作業(東京電力 撮影日:平成26年10月22日)

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写真によると、クレーンで吊り上げられた装置を使って、屋根パネルへの穿孔と薬剤散布が行われているようです。装置から水平に伸びたロッドの先にもカメラが取り付けられているようなので、さらに詳しい作業状況が近日中に公表されるかもしれません。

屋根パネルには合計48カ所の穴をあけ、十分な量の飛散防止剤を散布した後、10月30日から6枚の屋根パネルのうち2枚を取り外し、レキ状況調査やダスト濃度調査等を実施、12月初旬までに再び屋根パネルを戻し、作業を一旦停止。1号機周辺の凍土遮水壁工事を先行して行った後に、2015年3月以降に建屋カバーの解体撤去作業を開始するとのことです。

このため、2015年度に開始する予定だった1号機のガレキ撤去は2016年からと、作業予定が延期されました。

昨年夏の3号機の際に、放射性物質を含むダストが20キロ以上離れた地域まで飛散したような事故を起こすことなく、安全第一で作業が行われることを祈ります。

10月15日付の東京電力の資料より