2014年3月8日 今日の東電プレスリリース

3月8日(土曜日)公開の「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」を、前日からの変化や変更を中心にチェックします。

1号機

新規事項なし。

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

2号機

1号機と同じ4項目に加え、
タービン建屋高濃度汚染水の移送について新規事項として記載。

・2号機タービン建屋地下→3号機タービン建屋地下へ高濃度滞留水を移送中(平成26年3月8日午前10時5分~)

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月8日

3号機~6号機

新規事項なし。

◆3号機
1号機と同じ4項目に加え、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年1月24日午後2時37分~)

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備の状況

新規事項なし。

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

H4エリアタンクおよび周辺排水路の状況

新規事項はパトロール結果とサンプリング実績について。

<最新のパトロール結果>
3月7日のパトロールにおいて新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない(一部実施できない場所を除く)。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による水位監視(トレンドによる監視または警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月8日

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月8日

1~4号機タービン建屋東側の状況

海に面したエリアで地下水汲み上げ、地下水移送が行われている。

新規事項として、1~4号機の取水口内南側(遮水壁前)分析結果。

<最新のサンプリング実績>
3月6日に初採取した、福島第一1~4号機取水口内南側(遮水壁前)の分析結果は以下のとおり。
<福島第一1~4号機取水口内南側(遮水壁前)分析結果:3月6日採取分>
・セシウム134:4.6 Bq/L
・セシウム137:13 Bq/L
・全ベータ:78 Bq/L
その他の測定結果は、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月8日

地下貯水槽の状況

サンプリングについてのみを新規事項として記載。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年3月8日

以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年3月8日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太