ザッケローニ采配を見て感じるのは、とにかく選手交代が下手!この一言に尽きます。試合終盤で負けているにも関わらず、平気な顔で守備固め要因の細貝萌を投入するときは、「この指揮官は正気なのか?」と精神構造を疑いたくなりました。
停滞した流れを変えるには選手交代以外に策はありません。ブラジルW杯を勝ち抜くにはザッケローニの解任なくしては事態は好転しないでしょう。得点力不足を解消するために誰がスーパーサブとして適任なのか?筆者の目線で検証してみます。
ハーフナー・マイクは賞味期限切れか?
まず、スーパーサブとして使えないと判断されるのはハーフナー・マイクです。194cmという高さを武器にしている割にはペナルティエリア内での競り合いに滅法弱く、ポストプレーヤーとして前線でポイントを作る動きもありません。ゴールを決める決定力も周囲を生かすチャンスメークもこなせないマイクをFWの1枠に置く必要はないでしょう。
豊田陽平は1人で局面を打開するタイプではない
マイクに代わる新しいポイントゲッターとして、圧倒的な空中戦の強さとハードなポストワークをこなせる豊田陽平が発掘されました。豊田に関しては後半途中から試合の流れを変える力は確かにあります。ボールを収める力と攻撃の連動性を高めるダイレクトパスで決定機を作り、一発のヘッドで局面を打開する力は十分にあるでしょう。
しかし、豊田の場合はスーパーサブというより前田遼一に代わるレギュラーフォワードという印象を受けます。残り15分での短時間で結果を残すタイプではなく、90分を通して使うことでポストプレーの正確性とヘッドの強さが利いてくるタイプです。東アジア杯ではゴールではなくアシストという結果を残した豊田に、ゴールゲッターとしての役割を期待するのは酷ではないでしょうか?
流れを変えるには闘莉王のような強引なタイプ
規律を重んじるザッケローニの好みではないでしょうが、『硬直した流れを変える』『試合の空気を変える』にはキャラクター性の強いトリッキーな選手が必要です。自分なら名古屋グランパスの田中マルクス闘莉王の持つ強引さと個性の強さに頼りますね。
いい意味で空気を読まないキャラの強さがゴールの気配を感じます。ペナルティエリア内で「俺にボールをよこせ!」「俺がシュートを決めてやる!」というエゴイストさが堪りません。『シンプルにゴールに突っ込む姿勢とシュートを捻じ込む気合い』やはり、強いメンタリティーが日本に欠けている点です。
最善のスーパーサブはザッケローニの交代
「W杯のベスト8は確約していない。私の役割は日本をW杯に導くこと。そして強豪国との差を詰めること」コンフェデ杯での惨敗後、ザッケローニ監督の開き直ったコメントには衝撃を受けました。完全にこのチームを諦めていると思います。「個の力で勝てなければ打つ手なし!」これがザックの出した答えなのでしょう。
最早、ザッケローニに期待できることは何もありません。起爆剤にさえなれば日本代表の監督は誰に任せても良いのではないでしょうか?セルジオ越後氏、ラモス瑠偉氏、松木安太郎氏、勝っても負けてもどっちでもいいようなチームなら、刺激さえ与えることができれば誰でも何でも良いような気がします。