牡鹿が泳いでやってきた?
兵庫県姫路市の沖合に並ぶ家島諸島。その家島諸島の中でも、花崗岩がむき出しでひときわ目立つ島があります。それが男鹿島(たんがしま)です。 ふつう島と言えば、港付近の集落や木々の濃い緑色が目立つものですが、こちらは白っぽい岩肌が海側からくっきりと見えます。それもそのはず、男鹿島の主産業は石材の搬出。まるで西部劇を思わせるような採石場の風景は壮観です。何故かダチョウもいて、よりいっそう雰囲気が引き立ちます(笑)。
島名の由来は、島にも数多いる鹿によるもので、かつて姫路市南部の飾磨区あたりに住んでいた雌雄の鹿のうち、牡鹿のみが泳いで島にやってきたという言い伝えに基づいているそう。余談ですが、残された雌が残った地は妻鹿(めが)と呼ばれるようになり、今も「姫路市飾磨区妻鹿」として残っています。 島は人口が100人程度と少なく、民宿や海の家(夏季のみ)はあるものの、商店などは無いので注意。マリンスポーツや海水浴が盛んです。
男鹿島の見どころ
島を遊ぶ
立の浜海水浴場
港のすぐそばにある海水浴場。人が少ない島ゆえか、ひときわ綺麗な海が印象的です。
青井の浜海水浴場、キャンプ場
港から採石場を抜けて進むと見えてくるのが青井の浜海水浴場。海の家や売店などもあり、生活の営みも感じることができます。
景色を楽しむ
しか公園
鹿たちが暮らす公園です。上述の通り牡鹿が泳いできたという言い伝えから、その名が付いた男鹿島。にわかに信じがたい話ですが、実は鹿は泳ぐ能力が高いのです。日常的に泳ぐわけではないそうですが、何か理由があれば泳ぐことがあるのだとか。彼らが何を思うのか、その表情を探ってみては・・・?
淡賀楯崎
男鹿島では唯一「家島十景」に選ばれているのが、この淡賀楯崎。漢字は違いますが、こちらも「たんがたてざき」と読みます。播磨灘の風景が一望できる景勝地です。周辺には特に何かがあるわけではありませんが、海が綺麗で視界も拓けているので、のんびりするにはもってこいの場所です。
採石場
島の主要産業とも言える採石が行われる場所で、島内にはいくつかあります。荒野が広がるかのごとく、むき出しの岩が広がっているので、よく目立っています。何より人口の少ない島でありながら、大掛かりな機材があちこちにあり、それはもう圧巻の一言。観光客が通っても問題ありませんが、作業中は注意すべきとのことです。
ダチョウ園
青井の浜をさらに南下すると、またも採石場が続きますが、その近くには何故かダチョウがいます。特に地図には載っていない不思議。空き地にダチョウという組み合わせは何だかよく似合います・・・。
男鹿島の情報あれこれ
【名 称】男鹿島(たんがしま)
【所在地】
兵庫県姫路市(地図)
【面 積】4.57㎢
【周 囲】
10.0km
遊 び
散策、地引網・カゴ漁・無人島体験(青井荘)、釣り、海水浴、キャンプ
食べる
ワタリガニ、カワハギ、シャコ、たこ、サザエ、干しエビ、ちりめん、のり
郷土料理
活魚料理
変わりモノ
海鮮BBQ(中村荘、青井荘) 廃バス(島のあちこちで見かけます)
お土産に
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マスコット
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う た
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島内のルール
一般乗用車乗り入れ不可
男鹿島へのアクセス
船を利用する
JR姫路駅~(バス25分)~姫路港~(35分)~男鹿島坊勢汽船株式会社(運航時刻表、公式HP)
姫路港へは姫路駅南口より【バス】
(島プロフ一覧)