椿油の生産量日本一!
隣の大島とは対照的に伊豆諸島で最も面積が小さいのがこの利島です。どれだけゆっくり歩いても、およそ半日で島を一周できるのではないでしょうか。人口はおよそ300人。全体的に小さめサイズの島なのです! 島はどこを歩いても静か。木々のざわめきや、野鳥のさえずりに癒されます。海は外洋、大きな魚たちを見ることが出来るのも魅力。最近ではいるかが群れを成して棲みいたとか。近ごろはドルフィンスイムのサービスもちらほら登場しました!!
人口こそ少ないですが、彩り豊かな動植物に各種椿製品は魅力的。中でも椿油に関しては生産量日本一を誇ります。島の産業を担う椿の木々はなかなか見ごたえがあります。また落花の際も必見!濃い赤のじゅうたんはちょっと他ではお目に掛かれません。そのほかお土産類など、随所に見られる「利島ならでは」。 春は椿、夏は海、秋から冬は星空も。いつ訪れても一見何もない島、だけども何かあるかも知れない島。小さい島ならゆったりのんびり過ごすのが吉。1泊2日の旅行に最適です!!自然に癒されたい休日に。
利島の見どころ
椿、あしたば畑 (場所)
「日本一の椿島」と言われる利島の椿畑です。江戸時代より「ヤブツバキ」が植えられ、親しまれ続けながら今日に至りました。なんと島全体のおよそ8割をヤブツバキが覆います。実際お土産のほとんども椿油に関連するもの。他の島でも椿油の生産は見られますが、椿油生産者としては唯一、製造工程で”自然乾燥”を取り入れるなど、手作業にこだわりを持っています。そんな椿の木々の下では伊豆諸島の名産あしたばがすくすくと育ちます。どちらも利島の大切な宝物です。
宮塚山 (場所)
標高508m、早ければ港から2時間、登山口からだと1時間半程度で登り下り出来ます。火山ではありますが、少なくとも4000年以上は噴火活動を行っていないご様子。途中の見晴らし台からの景色は必見!!小さな島から見る広大な海原と伊豆諸島の島々に、溶け込んだ自分の姿を重ねてしまいます。
阿豆佐和気命神社(アズサワケノミコト神社) (場所)
島の信仰の中心で氏神様を祀っています。利島最古の建物で建造から約250年経過したと言われています(1760年)。大晦日の23時頃には、境内で薪(ジックワ火)を囲み正月を迎えると言う独特の風習があります。年が明けると同時に、太鼓が打ち鳴らされ、ヤブサメの矢取りの子供の「ジックワ!」という声を合図にジックワ火に火がつけられます。そして「ジックワ火の歌」という歌が囲んでいる人々によって歌われます。古くからそんな風習を見届けてきたのが、阿豆佐和気命神社なのです。
南ヶ山園地 (場所)
港と正反対の方向に位置する景勝地。利島より南方、新島から御蔵島までの島々が見渡せる景観は「新東京百景」に選定されています。芝生の広場や展望台、キッチンガーデン等の施設があり、バーベキューにも最適。秋から冬にかけては星空の鑑賞する絶好のポイント。
クロマツ (場所)
利島の指定保存樹木に指定されています。利島の歴史を見守り続けた島民にとっては大切な樹木です。
勤労福祉会館 (場所)
こいつが意外と面白い、利島のレジャー総合施設(?)です。一見何もない利島、雨でも降ると外にも出にくいしちょいと残念。いやいや、そんな時は勤労福祉会館に行ってみましょう。こんな小さな島にボーリング場があったらどうですか。DVDとDVDプレーヤ―が借りれたらどうですか。でもまさか、これほど小さな島にそんなものがあるわけ・・・あるんです!世界最小らしいです。カタい名前ながら、なんと素敵な施設でしょうか。ちなみに、インターネットも出来ちゃいます。
※1ゲーム300円。靴貸出無料。月曜日定休。
利島港 (場所)
釣り客が多いわけではありませんが、知る人ぞ知る釣り界の珍スポット。通常、船でも走らせないと釣れないような、クエ、シイラ、カンパチ、ヒラマサ、マダイなど、デカブツが釣れたりするんだとか。と言うのも、利島は地理的に外洋に差し掛かった場所に位置するため、黒潮の潮流を直接的に受けるのです。そのため、波も荒くなり、通りがかる魚たちもワンランク上のサイズに。利島航路の船の接岸率が悪いのもその影響だったりするのです。
利島の情報あれこれ
【名 称】利島(としま)
【所在地】
(地図)
【面 積】4.12㎢
【周 囲】
7.7km
遊 び
ダイビング、ドルフィンスイム、海水浴、釣り、 登山
食べる
、サザエ、イセエビ、メッカリ
郷土料理
ジョロメン (島の山芋をうるち米に混ぜて作られる手打ちうどん)
変わりモノ
(スライスしたうつぼのカリカリ揚げ) にぼしもち(さつまいもにヨモギを練りこんだスイーツ)
お土産に
からむし細工(ブックカバー、ストラップ、名刺入れ等)、 利島みそ、とさかのり、ゆり根焼酎「さくゆり」、 椿油、島椿石鹸、島椿スキンオイル
マスコット
としマン(観光パンフレット「としまずかん」)メジ郎(島じまん2012)
う た
利島音頭、利島小唄、利島のやぶさめ神楽歌