【島あるある その10】物価が・・・

【島あるある その10】

物価がやや高め。 

(原付1リットル未満の使用でもそこそこの値段に・・・)

「ガソリンがリッターで・・・300円!?」

デリケートなガソリン価格

 小笠原諸島・母島はとある分野で日本一と言われています。それは・・・。1.まず片道およそ28時間を要すること。週一便のおがさわら丸で東京から25時間半かけて父島へ。

2.その父島から接続するははじま丸で2時間10分かけて母島へ。 そう、飛行機が通っていないせいもありますが、訪れるまでにかなり時間を要す島なのです。その「行きにくさ」が日本一かと言えば、他にも色々島があるので考え方が分かれるところ。しかし、その結果、輸送コストの点から「ガソリン代が日本一高い」と言われてきました。最大時は1リットル300円を超えていたと記憶しています(2009~2010年頃)。今は国の補助制度で遠い島ほどガソリン代が値引きされ※、小笠原諸島では平時で180~200円台が普通といったところだそうです。島民はそういった事情を理解(我慢?)していますが、観光客は度肝を抜かれることも多いとか。そういった事情もあり、島によって価格差はあれどガソリン代が平均して高いのです。小笠原諸島は極端な例ですが。 

※経済産業省資源エネルギー庁による補助金制度。2012年06月~2013年03月の期間限定。

(左・2008年頃の利尻島。レギュラー価格202円)(中・2012年現在、小笠原諸島・父島において掲示されているガソリン代の値引きに関する案内。国の補助制度で ” マシ ” な価格になっているが、定価は高いと想像できる。母島は「70円引き」。)

(右・同じく2012年現在、伊豆諸島・大島において掲示されているもの。島への「行きにくさ」で値引き価格も違ってくる。) 

石垣島のほうが安いから・・・

 そういった輸送コストの問題もあり、スーパーで買うような商品も高いのが離島で、よく言われるのは「島のスーパーでコンビニ程度の値段」。つまり定価で売られていることが普通です。筆者は学生時代、西表島に滞在していたことがありますが、西表島の人々が、マックスバリュなど大型スーパーがある石垣島まで買い出しに行く・・・なんてのもよく見かけました。西表島だと高く、石垣島だと安いからです。同じ離島でも石垣島は港も空港もあり人口も多いですから、物価は周辺離島をはるかに下回ります。中には「西表島の個人商店のオーナーが石垣島まで買い物に行き、そこで買ったものを自分のお店で売る!」なんてことも。例えば、大型スーパーで100円で売られているプライベートブランドの袋菓子、そのお店では150円で売られていました(笑)。しかし苦肉の策なんでしょうね・・・。 ただ、細かい話になりますが、中には全日食やCGCといった大手食品流通グループに加盟しているスーパーもあります。そういった店舗ならグループ規模の特売やキャンペーンもあり、多少の安売りはある・・・かも?

島は島で大変なんです。

 島の規模や流通の良し悪しによって、多少の違いはありますが、やはり内地で暮らしていると「高い」と感じるものばかりかも知れません。訪れる際は「必要最低限のものは行く前に買え」と言う人もいます。・・・が、ここは細かいことは気にせず、島で買い物をして島にお金を落としてはいかがでしょうか。せっかく遊ばせてもらうんですから。島は島で大変なんです。