【Eloquent JavaScript和訳】 Chapter 1: はじめに

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ウェブの性質上、ウェブページに誰かの書いた JavaScript プログラムを見ることは常に可能です。そこから学ぶのは手っ取り早い方法です。しかしほとんどのウェブプログラマーが 'プロ' ではないため、また JavaScript プログラミングを真剣に学ぶほど面白いものではないと考えているため、非常に 質の悪いコードが数多くあります。醜いまたは間違ったコードから学ぶと、それらがあなた自身のコードにも伝播してしまいます。誰から学ぶかには気を付けてください。

例やあなたが書いたコード等プログラムを試すことができるように、本書では コンソール と呼ばれるものを使います。最新のグラフィカル・ブラウザ (Internet Explorer バージョン 6 以降、Firefox 1.5 以降、Opera 9 以降、Safari 3 以降) ならば、本書のページの下にバーが表示されるはずです。このバーの右隅の小さな矢印をクリックするとコンソールがオープンします。

コンソールには 3 つのエレメントがあります。エラー・メッセージやプログラムの出力を表示する出力ウィンドウがあります。その下に JavaScript をタイプする行があります。数字をタイプしてエンター・キーを押してタイプしたものを実行してみてください。タイプしたテキストに何か意味があると、その結果が出力ウィンドウに表示されます。wrong! とタイプしてエンター・キーをもう一度押してみてください。出力ウィンドウにエラー・メッセージが表示されます。上向き矢印キーや下向き矢印キーを使って既にタイプしたコマンドを行き来することができます。

複数行にまたがるコードやしばらく手元に置いておきたい大きなコードには、右側のフィールドを使うことができます。'Run' ボタンでこのフィールドに書いたプログラムを実行します。すく数のプログラムを同時にオープンすることも可能です。'New' および 'Load' ボタンで (空のまたはウェブ上のファイルから) 新しいプログラムを追加します。プログラムが複数の時は、'Run' ボタンの隣りのメニューを使うことができます。'Close' ボタンは文字通りプログラムをクローズします。

本書のサンプル・プログラムの右上には常に小さなボタンが表示されていて、これをクリックするとプログラムが実行されます。前に見た例は次のようになります:

var total = 0, count = 1;
while (count <= 10) {
total += count;
count += 1;
}
print(total);

矢印をクリックして実行してください。また、プログラムをコンソールにロードするボタンがあります。ぜひそのプログラムを修正して結果を試してください。無限ループを作ってしまうと厄介です。無限ループは while の条件が false にならない時に起こります。例えば、カウント変数に 1 ではなく 0 を足してしまった場合です。プログラムは永久に走り続けます。

幸い、ブラウザーがプログラムを監視していて、やけに時間がかかるプログラムがあると、中断してよいかを問い合わせてくれます。

以降の章で、複数ブロックから成るプログラムを作ります。プログラムを動かすためにブロックを一つづつ実行しなければならないことが頻繁にあります。お気づきのように、コード・ブロックの矢印は実行後紫色に変わります。章を読む際、出てくる全てのコード・ブロックを実行してください。特に新しいものを '定義' している場合は重要です (次の章で理解していただるでしょう)。

もちろん章を一気に読めない場合もあります。つまり章の途中から読み続ける場合もあります。しかし、章の最初から全てのコード実行しないとうまく働かない場合があります。シフト・キーを押しながらコード・ブロックの 'run' 矢印をクリックすると、それまでの全てのコードも実行されます。したがって、章の途中から始める場合は、最初のコードを実行する時にシフトを押してください。全てが期待通りに動くはずです。

最後に、スクリーンの左上の小さな顔を使って作者である私にメッセージを送ることができます。コメント、ひどく分かりづらい箇所、スペル・ミスなどがあった場合は私に知らせてください。ページを離れずにメッセージを送れるので、読書の邪魔にはなりません。

翻訳元

Chapter 1:Introduction
 Chapter 1:Introduction
eloquentjavascript.net  

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  • K

    Kazannonekko452

    「プログラミングの奥深さに対する何という敵意でしょう!」というところに、テキスト書きにも通じるものを感じました。
    「テキスト作成の景観は膨大で多様性に富み、それでいて多くが未開拓です」と、見事に置き換えられるように。