【書評】 費用対効果が見える広告

Vasara0316

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何かのblogで紹介されていて、それがきっかけで購入した記憶があるのですが・・・どこだっけ?いずれにせよ、読む人のレベルによってはけっこうな良書になるレベルです。タイトルに「費用対効果」と銘打っているだけあり、レスポンス広告についてのノウハウが多彩に紹介されています。ネット広告を取り扱う私にとっては、そのほとんどの内容はすでに周知の上で実行しているものですが、わかりやすく整理されているので、復習や後輩の指導に有益です。「読む人のレベルによっては」という表現を使用した理由は、上記の他に、下記にまとめたレバレッジメモを参照して下さい。広告運用のテクニックやその裏付け以上に、その仕事に従事するプロとしての姿勢に共感できる部分が多々ありました。

<レバレッジメモ>

「名探偵になるな!名推理小説作家になれ!」推理小説に登場する名探偵(=読者)は、ストーリーを「12345」と前から順に追い、推理を巡らせます。

しかし、その推理小説を書いた作家は、最初に結末(犯人とトリック)を考えています。つまり推理小説自体は、前からではなく、後ろから「54321」の順で書かれているというのです。これをレスポンス広告に置き換えてみると、どうしたらターゲットが買うのかという課題を「12345」の順に考えるのは「名探偵」型(素人型)です。ターゲットが買うという結末を先に決めて「54321」の順で「売れるストーリー」すなわち「売れて違和感のないコンテキスト」を後ろから考えるのが「推理小説作家」型であるというわけです。面白い商品を集めて面白い企画を立てようとすると、取引先は中小企業ばかり。商談をしていても、もし売れなかったら、この人たちはいったいどうなるのだろうかという不安がいつも頭から離れませんでした。

レスポンスというものをもっとよく知り、正確な売上予測ができるようになりたい。無理のないページ展開や仕入れ計画を実践できるようになりたいといつも願っていました。自身がその販売の当事者となって自分で売ること。

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