子どもの絵画〈海の中の生き物編〉

子どもが夏休みの絵の宿題に困ることはありますか?

「どう描いたらいいか分からない・・・」

こんな子どものお困りごとにちょっとアドバイスすることで、絵は劇的に魅力的になります。

下手にアドバイスをすると個性を潰すような気がしますが、運動だって何もかも子供一人でやることなんてないはずです。

もちろん一人で描ける子・描きたい子は自由に描いてもいいと思いますが、ぜひ参考にしてみてください。

描いてみよう!

今回は『海の中の生き物』を描くときのコツです。

海の中の生き物を描くとき、子どもが描きがちなのがこの絵。

全部同じ方向をむいています。

〈POINT1〉
ちがう方向の魚を入れる!

まだ平面的ですね。

〈POINT2〉
重ねる

私の見本が良くないのですが、重ねることで少し奥行きが出てきます。
でも、海の中で同じ魚ばかりってことはありませんよね。

〈POINT3〉
ちがう海の生物を入れる

試しにタコを入れてみました。
子どもが想像で描けない場合は、図鑑や写真や動画などを見せてあげるのも良いですよ!
写すということもテクニックがいるので良い練習になります。

〈POINT4〉
大きさのちがう魚を入れる

ここでも魚を重ねるポイントを抑えつつ、小さな魚の大群をいれてみました。
全部丁寧に書く必要はなく、なんとなく小魚が泳いでいる感じが表現できればいいと思います。

〈POINT5〉
画面から切れた魚を描く

小魚を切ることで、小魚の群れに動きが出てきます。

〈POINT6〉
下部に石や岩、海藻などを描く

下部を開けていたのは、石や海藻を描くためでした。
画面に異なる素材が入ると賑やかになりますね。

海には他にもいろいろな生物がいるので、子どもと話をしながら追加をしても面白いですよ。

私は『チョウチンアンコウ』『エイ』「ウミヘビ』『ヒトデ』『イソギンチャク」『カニ』を入れてみました。

完成です!!

まとめ

全部のポイントを盛り込まなくても、1つか2つでもガラリと変わります。

私が子どもを見ていく中で、どおしても大きく描けない子もいました。
余白というのはすごく扱いが難しいので、そんなときは隙間に絵を描いてあげるだけでも良いかもしれません。
もちろん余白が素晴らしい絵もたくさんあります。

とにかく楽しいと思うことは大事なことです。
大人が上手く問いかけをして、子どもが考えながら絵を描いたら素敵な作品ができるかもしれません。

完成した絵がちょっといい感じだと、子どもはすごく自信を持つんですよ!