絵画に興味がないなんてもったいない!
絵画を楽しめれば人生が豊かになる!
という個人的な思いから、ちょっとでも興味を持てるような鑑賞方法を考えていきます!
今回は額縁!!
せっかく美術館で鑑賞するなら額縁を注目してみたら面白い!
絵だけを切り離してみるのではなく額縁込みで鑑賞すると、絵と素晴らしい調和をしていたり、ミスマッチだったり。(個人的な見解ですが。。。)
額縁で絵は良くも悪くも変わるかもしれません!
参考写真がない。。。
実はネットや画集では絵だけで掲載されることが多いんです。
額縁込みの絵はめったにお目にかかることができないから美術館に行ったらのお楽しみが額縁にも注目してみること。
今回も額縁込みの絵をネットで探しましたが少なくて見つからなかった。。。
ということで、私がヨーロッパの美術館を巡ったときのスケッチとともに、面白さを紹介します。(誰かに見せるために描いていないため、非常に汚いです。。。)
額多すぎでしょ!!!
ヤン・ファン・エイクの『受胎告知』の額縁はすごく変わっています。
木枠の額の中に、額入りの絵。
その絵にも大理石の額のような模様が。
合計3つの額に囲まれるという考えられない状態ですが、非常に秀逸で外側の額縁が宝箱のようです。
しかし、額入りの写真がない。。。(下の写真の額縁に見えるのは絵です)
調和も大事
額をよく観察すると、デッサンやパステルなどのパンチのない絵には比較的あっさりした額に入れていました。
重厚感のある油絵には、黒マットに金の装飾で絵の重さと合う額縁が。
印象派の軽やかな絵には金の額縁がピッタリ!
アンリ・ルソーは額と絵がちぐはぐという辛口な見解が。
あくまでも個人的な意見とは言え、美術館に飾っているからといってベストマッチという訳ではないのが面白いですね。
これはスイスで見つけた額屋さんの額をスケッチ。
横向きの絵でも縦向きの額に入れてしまうなんて!!
しかも、絵が真ん中にない!!!
エッチングが非常に合っていました。
個人的には史上最高の額縁
ゴールドのモダンな額縁が非常に美しいこの作品は、グスタフ・クリムト『ユディト』。
多くの絵は額縁なしでネットに掲載されていますが、この絵は額縁込みでありました!!
クリムトの絵と額縁は分けることが出来ない一体感があります。
メモされているように、黒い地味な額縁は合いませんね!
世界で一番高い絵
世界で一番高いと言われている「モナ・リザ」は、燻されたような素晴らしい装飾の額縁に飾られていました。
ギラギラしておらず地味すぎず、繊細な装飾はまさにベストマッチ!
誰が制作したか知ることはないのですが、こうやって作品とともに残っていくんですね。
この厳重さと多くの人だかりでは落ち着いて鑑賞する事ができませんが、額縁も一見の価値はあります!
まとめ
絵を鑑賞するというのは、絵だけを見るというのではなく周りも含めて鑑賞するということなのだと思います。
だから壁、額、絵、照明、空間すべてが調和されていないと違和感だってあるでしょう。
額縁単体で注目されることはないのかもしれませんが、名画を引き立てるためには外せない存在。
額縁にも意識を向けると新たな鑑賞の楽しさが味わえるかもしれません。