「ふらいぱんじいさん」との再会
先日、ある絵本が我が家にきました。
「ふらいぱんじいさん」という名前の本です。
タイトルを聞いただけでは分かりませんでしたが、絵を見て思い出しました。
この本は私の幼少期(うん十年前)、当時住んでいた自宅にあったものです。
とっても懐かしい気持ちになりました。
ふらいぱんじいさんとは?
あらすじはこんな感じです。
卵料理、特に目玉焼きを焼くのが大好きなふらいぱんじいさん。
だいぶ古くなってきてしまったため、ある日新しい鍋が家にやってきました。
そのせいで目玉焼きを焼く機会がすっかりなくなってしまい、とうとうキッチンを出て旅に出る決意をします。
ジャングルや砂漠や海へと大冒険を繰り広げていくふらいぱんじいさん。
道中何度もアクシデントに見舞われてしまいますが、最後は新たな自分の居場所を見つけて幸せに暮らしましたとさ・・・。
この本は絵本と言っても字が少々多めで絵は少なめ。小学生になる前くらいの子に読み聞かせるのがいい感じでしょうか。
途中に差し込まれてくる絵を眺め、そしてその他の絵のないところは想像を膨らませながら聞く。手にとって読んでいくうちに、かつての自分がそんなふうに聞いていたことをうっすらと思い出してきました。
私が子供の頃は、ふらいぱんじいさんの活躍にただ胸を踊らせていたように思いますが、今読んでみると違う目線でも見ることができます。
歳を取って役目を終えたと思っても、新しいことや知らないなにかにチャレンジすることでいくらでも生きがいを見つけることができるし、まさに「人生が冒険そのもの」。
そんなことをふらいぱんじいさんは教えてくれているように感じます。
我が家に戻ってきてくれた絵本はふらいぱんじいさん以外にもある
ちなみに、ふらいぱんじいさんとの再会は本当に数十年ぶりだったため(そして一番好きだった)感動もひとしおだったのですが、親になってから再会を果たした絵本は他にもあります。
「わたしのおふねマギーB」
「わたしのワンピース」
「こぐまちゃんシリーズ」
「ぐりとぐらシリーズ」
「がまくんとかえるくんシリーズ」
このあたりも「懐かしい~」と思いながら何度か子供に読んで聞かせたことがあります。
ふらいぱんじいさんを始め、絵本は子供の目線と親の目線では感じられることがまた違います(共通する部分もありますが)。
そういった感覚を大事にしながら「こんなことを子供たちには感じてほしいな」と願いを込めて読んでいます。ただ、その願いは正直正確に届く必要はないとも思っていて、子供たちの想像がどこまでも広がっていって自分なりに解釈をしてくれればいい。そんなふうに思っています。
子供たちの憧れになると同時に、大人たちの心に訴えかけてくる。ふらいぱんじいさんは偉大です。
この後もふらいぱんじいさんとの再会のような出来事があるかもしれません。
その時を密かに、そして楽しみに待ちたいと思います。