展示会を通じて子供達と共に「平和」を考える

先日、「こどもの国際理解展示室」という展示会の事を紹介させてもらいました。自分達とは全く違う環境で生きる子供たちの生活に触れることで、いろんなわくわくを感じられたようです。

実はその展示場のすぐ横にもう一つ「国際平和展示室」という名前の展示会場がありました。こちらは平和とは何か?また、未来に向けて現在人類が抱えている様々な問題について勉強できるという展示会。こちらも見学させてもらいました。

どういった展示があるのか一部紹介させてもらいます。

こちらでは19世紀~20世紀初頭にかけて、日本の近代化から世界規模の戦争に進んでいくまでの道のりを見ることができます。
海外の子供達が描いた絵が飾られています。銃を持った兵士に撃たれている様子を描いたもの、多数のけが人が倒れている様子を描いているものなど、絵を通じて子供たちの壮絶な体験が見えてくるようで、切なくなります。
第二次世界大戦中、世界の人々、特に女性や子供達が体験した体験、そして当時の暮らしについて触れることができます。

上記以外にも格差、貧困について感じることができる「ハンガーマップ」や地雷に関する説明パネルなど、世界の問題や戦争についての学びを提供してくれる展示品が多数並んでいます。子供と一緒に見学したのですが、親世代が見てもたくさんの気づきや発見に出会えるはずです。

展示物の中にいる子供達とのつながりを生むには

ここの展示を見ていくと、世界が抱えている問題がこれでもかと続きます。一つ一つを見ていくと「全く知らなかった」という内容の展示はそれほどないのですが、ああ、確かにこれも、さらにはこれもか・・・、と息つく暇なく次から次へと目に飛び込んできて、山積する問題を思い出させてくれます。

最後の方は、「これ、どうしたらいいの・・・?」とちょっと途方に暮れてしまいました。

子供達もちょっとこわごわ見学をしていましたが、あまりに自分の住んでいる世界とかけ離れているため、時代的にも空間的にも遠く感じているような雰囲気を感じました。

ただ、これらのパネルの中で苦しんでいる子供達は決して過去のものではなくて、今なお世界各地に存在しているはずです。そういった子供達に寄り添い力になっていくにはどうすればいいのか、また何ができるのか。

子供達と共に学び、考えていかなければいけません。

そして、今日は8月6日。広島に原子爆弾が投下された日です。歴史を風化させず、歴史から学ぶ。過去の教訓をどう未来にどう生かしていくかを考えたい。

そのヒントを得るためにもまたこの展示会場を訪れたいと思います。

「戦争なんてしちゃいけません」その通りです。