ここ最近、末っ子が良く歩くようになりまして、週末は時間を作って公園に遊びに行くようにしています(上の子の習い事の合間に彼はとっても暇ですし)。
一生懸命歩く姿をひたすら後ろから追いかけるという比較的楽なお仕事。(滑り台とかブランコがある公園は別です。30分ほどで倒れそうになります。写真で紹介している今回訪れた公園は遊具のない広場です。)
なので、子どもを追いかけている間、少しまわりを見る余裕もあって、みんながどんなことをしているか何となく見てみました。
キャッチボールをしている子、サッカーをしている子、ドッチボールをしている子。この辺の遊びは自分が小さいころ(四半世紀以上前)と何ら変わりません。ちょっと違うのはダンスをしている人たちがちらほらいるということでしょうか。自分が子どもの時に公園でダンスをしている子はいなかったと記憶しています。
せっかくなので、自分が子どものころは他にどんなことをしてたっけと思い出してみることにしました。
自分が子どものころにした遊びといえば・・・
自分が小さいころは、まだファミコンもそれほど周りに持っている人がいなかったし、昼間家にいても面白いテレビもないし(テレビを見るしかやることがない)、暇でしょうがなかったので、学校から家に帰ってきたらランドセルだけ玄関において母親につかまる前にそのまま遊びに行っていました。
帰宅時にあえなく親につかまり遊びに出られないというメンバーも日によっていましたが、もちろんスマホもないので集合場所に来ない限りはなにがあったのかの確認はできません。Sちゃんが来ないけどまあいいか、と公園に集まれたメンバーだけで遊び始めます。
キャッチボールも良くしましたが、自分たちは警察と泥棒に分かれてやる鬼ごっこ「ケイドロ(もしくはドロケイ)」や、こおりおにといった追いかけっこ系がポピュラーだったように記憶しています。
そして、最もはやっていたのが「ろくむし」。わたしの地元では「ろくむ」と呼んでいました。
ろくむしのルールは下記のような感じです。
1.20mほど離れた場所に2つの円を描く。
2.オニを2人決め、オニがやわらかい小さなボールを投げ合っている間に、子は2つの円を走って行き交う。
3.1往復したら「いちむし」、2往復したら「にむし」と数え、6往復できたら「ろくむし」となり、子の勝ち。
4.子はいったん円を出ると、反対側の円にたどり着くまで、同じ円には戻れない。
5.子が円の外に出ている間に、オニにボールを当てられたらアウト。
6.子が全員アウトになったらオニの勝ちで、初めにアウトになった2人が次のオニとなる。
上記の通り、鬼にボールを当てられずに二つの円を6往復する。反対側にある円に向かう途中で鬼にボールを当てられたらアウト、というシンプルなゲームです。
小学3年生くらいの時はこの遊びを狂ったように毎日やっていました。
よく遊んでいた友人の一人にリトルリーグでピッチャーをやっている子がいて、背も大きかったためものすごいボールを投げてきたのを覚えています。冬場に彼の放ったボールがほっぺたに直撃したときはもう大変。真っ赤に腫れてしまうのです。
ちなみにその子は10年後、プロ野球選手になりました。
遊びが変わっても大切なことは変わらない
そういった遊びをしている子はいないかなと、公園内をきょろきょろしましたがその時は残念ながらいませんでした。今の子たちはろくむしなんてやらないんですかね。
今は家に帰るとゲームや動画など楽しいものがたくさんあります。我が家の長男も帰ってくるなり、休憩と言いながら動画サイトにくぎ付けになります。アニメやらゲームのプレイ動画などいくら見ていても飽きないのだそう。
そうすると決まって自分は「ちょっとは外に遊びに行ったら?自分が子どものころは毎日公園に言ってうんちゃらかんちゃら・・・」と小言を言うわけなのですが、当然の事ながら全く聞いてません。自分の子どものころにそっくり。
(その瞬間に当時の親の心境に気が付いてはっとしたりします)
時代が変われば子供たちの放課後や週末の過ごし方も当然変わってきます。無理に昔の遊び方を強制するのもおかしいので、小言を言うにとどめていますが(それも余計?)、せっかくなら今しかやらない、できないような遊びもしてほしいなとも思います。
ネットでつながるだけじゃなくて(ネットの交流を否定しているわけではないです)、同じ空間、同じ景色を共有する。何十年後かに振り返った時にそれもまたかけがえのない宝物です。
うちの子も、これからたくさん友達を作って、外でめいっぱい遊んでほしい。
子供の背中を追いかけながらそんなようなことを考えた週末でした。