水書というものをご存知でしょうか。
小学校の学習指導要領の改定により、今年度より小学1、2年生の書写の授業に「水書用筆等を使用した運筆指導」が取り入れられました。
私の場合、先日近くのホームセンターで水書セットを偶然発見し、初めて水書というものを知りました。
水書のしくみ
紙面上に水を使って筆などで筆記すると、表面に印刷された特殊水変色層が透明になり、光の乱反射を抑制することで下地の色が透けて見えるため、墨で書いたような筆跡が現れます。
水書の仕組みは筆ではなく、用紙に仕掛けがあるようです。
グレーの用紙の表面に不透明の特殊水変色層が塗られていて、そこに水がつくとその層が透明になって下地のグレーが見えるという仕組みらしいです。
なんと、耐久性は筆記10,000回以上とのこと!1日100文字欠かさず練習したとしても、たった1枚で3年は使えます。習字はもともと繰り返し練習することで上達するものなので、習字の練習にマッチした商品と言えますね。
そして何より、墨汁を使って書くのと違い、使うのは水なので汚さないで済むのと、準備と後片付けがとっても簡単なのが嬉しいです!
前々から筆ペンの練習をしたかったということもあり、早速水書セットを購入してみました。
早速使ってみよう!
今回買ったのは、水書用紙と筆ぴつと器のこちらのセット商品。
ホームセンターで1,000円くらいで購入できます。
筆や器が要らない場合は用紙だけでも購入できます。
筆ぴつにはテキトウな鉛筆をセット。
筆ぴつの持ち手部分には三角形になっており、持ちやすい工夫がされています。
ということで筆に水をつけて早速書いてみました。
1. 筆を走らせた瞬間は少し文字がかすれたような薄いグレーになります。
2. すぐに墨汁で書いたような黒い文字になりました。
3. しばらくすると、文字が徐々に薄くなって1分ほどで完全に消えてしまいました。
色々と文字を書いてみた感じでは、半紙に墨で書くのとほとんど違いはありません。
これは画期的!!!こんなに良いものがあるなんて、もっと早く気づいていれば良かったです。
娘にも、ひらがなの練習セットを購入。
最初は思うように筆が扱えず憤慨していましたが、気がついたら一人で集中モードに入っていました。こういう時には、とにかく声をかけないことが大事です。
いつの間にか筆を使いこなして、ちゃんとひらがなが書けていました。さすが、子供は上達が早いです。
こんな時だからこそ
私は小学校から書道教室に通っていましたが、高校受験の際に中途半端にやめてしまいました。大人になってもう一度ちゃんと習字の練習をしたいと思っていましたが、思うように時間が取れず現在に至ります。
その点、水書の場合は必要なものは1枚の紙と1本の筆、小さな器だけです(器がなければコップでも何でもいいです)。これなら準備も片づけも時間がかからないので、自宅で簡単に続けられそうです。
目標は1日30分かかさず練習して、1年後には祝儀袋に筆ペンで上手に自分の名前が書けるようになることです。
習字じゃなくても、筋トレでもギターでも料理でもDIYでも絵画でも何でもいいと思います。自宅にいる時間がたっぷりあるコロナ禍だからこそ、これまで時間がなくて、やりたくてもできなかったことにチャレンジできるチャンスです。
みなさんもぜひスキルアップのために有意義に時間を使いましょう!!