小学校の「緊急受け入れ」に関するインタビュー

世界的に広がりを見せるコロナウイルス。

一向に収束の気配が見えない中、日本でも安倍首相が全国の小中高校等に、3月2日から春休みまでを臨時休校とするよう要請する考えを表明しました。

その要請を受け、私が住む横浜市でも3月3日(火)から3月13日(金)までの間、全公立学校が臨時休校することになりました。

そのため、子供たちはこの期間原則各家庭で待機ということになるのですが、仕事の都合等でどうしてもお休みが取れず子供と家で過ごせない親御さんもいます。

そういった家庭に関しては、小学校の低学年(1年~3年生)に限り、緊急受け入れという取り組みを各学校がすることとなりました。

普段の学校生活とどんな感じで異なるのか、実際に「緊急受け入れ」により日中を学校で過ごしている小学校1年生の男の子に聞いてみました。

とっても勉強ははかどる

私=私
小=小学1年生の男の子

私:今日で休校から3日目だけど、学校生活はどんな感じ?

小:まず登校班がない。だから一部の子たちと一緒に行っているよ。また、一緒に通っているお友達のお母さんが学校までついてきてくれてる。

私:なるほど。いつもと同じ時間に学校へ行っているの?

小:ちょっとだけいつもより遅い。(出発時間は30分ほど遅めとのこと)

私:みんな自分の所属しているクラスの教室へ行くの?

小:違う。1年生は1年1組、2年生は1年2組、3年生は1年3組の教室を使っている。

私:へえ。1つのクラスに1学年がみんな入るの?
(この学校の1年生は120人ほどで4クラスあるらしい)

小:全然入るよ。1年生のクラスは毎日15人くらい。他の学年はよくわからないけど、もっと少ないみたい。

私:そんなもんなんだ?先生もいるの?

小:いる。みんないるかはわからないけど僕の担任の先生は毎日来てるみたい。

私:なるほど。それで主にどんなことをするの?遊んでいいの?

小:だめだめ。座って勉強だよ。宿題たくさん出てるからそれをやる感じ。3日目で結構終わったよ。へへ。

私:そうなんだ!どんな感じに座っているの?

小:隣同士、前後近くには座らないで、斜め前と斜め後ろに他の子が座っている。

私:テレビで、どこかの市立小学校の緊急受け入れの様子が報道されていて、そこは一切私語ができないルールだったんだけどこの学校はどう?

小:しゃべらないで勉強してねと先生から言われているけどちょっとは話してる。特に怒られたりはしないよ。

私:まあ全く話せないと息苦しいもんね。トイレなんかはいつでも好きな時間に行けて好きな時間に休憩も取っていいの?

小:休憩時間は決まっているからトイレに行けるのはその間だけ。普段の学校の授業の時間とそんなに変わらないよ。

私:結構厳しいね・・。お昼もくっつかないで食べるの?

小:そう。同じ席で食べてる。給食が出ないからお弁当を持って行って。

私:昼食後もまた同じような感じ?

小:そう。休憩が終わったらまた勉強の時間。で時間が来たら帰る子は帰宅してキッズクラブ(学童保育)にいく子はそっちに移動するの。キッズクラブも人数が少ないから(毎日3学年で10人前後の様子)、少人数でグラウンドが使い放題!これが楽しみなんだよね。

私:楽しみがあってよかったね・・・。色々教えてくれてどうもありがとう。

兎にも角にも1日も早い事態の収束を願うばかり

今回話を聞かせてくれた子は普段の学校生活と比べて登校しているお友達の数が少ないためちょっと寂しいようですが、いつもとは違う学校生活を彼なりにポジティブに楽しんでいます。

ただ、友達と並んで勉強ができない、ご飯が食べられない、というのはやはりかわいそうに感じます。事態が一刻も早く収束して、またいつものようにお友達と一緒にちょっかいを出しあって遊んだり机を並べて勉強ができる環境が戻ってきてほしいと思います。

それには、それぞれが細心の注意を払って予防に努めていかないとです。

引き続きみんなでがんばっていきましょう!

(随分前に撮った写真ですが)学校の校庭の写真。ここで思いっきり遊ぶのがモチベーションに?