先日、ラグビーワールドカップ準決勝を観戦してまいりました!
(最近ラグビーネタばっかりですが、いいんです)
南アフリカ対ウェールズで、手に汗握る好試合!
熱い試合でした。
チケットの争奪戦はスポーツ好きの友人たちと相談をして初期の段階(1年以上前)から参戦しました。新横浜で行われるほとんどの試合の抽選を申し込み、一試合だけ当選したのです!(全部当選したら破産しちゃうんじゃない?などとみんなで心配していましたが全くその心配はありませんでした・・・)
ただ、一つ大きな誤算が・・・。
かみさんには当選後早めに報告をして(買う前に言うと却下される危険性があったため水面下で進めていた)、なんとか許可をもらい事なきを得ていたのですが、問題は息子でした。
それまでラグビー自体を全く知らなかったため、「今日はパパ、友達とラグビー見てくるよ。お土産買ってくるからさ♪」で済むと思っていたのですが、ワールドカップが始まると同時に私とともに連日試合観戦。
正直自分よりものめり込んでいたくらいだったので、案の定見に行く話をしたときには「ずるい!ずるい!なんでパパだけ!」と激しい抵抗を受けました。
今度代表の試合を一緒に見に行くことを約束して、なんとか引き下がってもらったのでした。
そんなわけでここからは当日の様子を写真でご紹介します。
試合開始前からノーサイドの精神
今回試合観戦をして特に印象的だったことの一つが、「最初からノーサイド」ということです。
ノーサイド、とは試合後は敵味方関係なくお互いの健闘を称え合うという精神を指しますが、試合前に寄ったパブやスタジアムに向かう途中の道では既に海外から来られた南アフリカとウェールズのサポーターが肩を組んで楽しげに会話を交わしている光景があちらこちらで広がっていたのです。
「今日はどんな試合になるだろうか」をはじめ、観光の話などもしていたようです。
とにかく親しげに話しているので長い付き合いの親友のように端からは見えますが、おそらくみんな「今会ったばかり」なのだと思います。
このノリはラグビーファンだから、ということともに海外の方々だからということもあるかもしれません。
(日本人でこのノリで話しかけるとまあ”ひかれます”よね・・・)
また、試合後にとっても印象的な光景を目撃しました。
ウェールズといえば国旗の「レッドドラゴン」が有名で、スタジアムにはドラゴンの格好をして応援をされている方がちょこちょこいらっしゃいました。そんな中、帰り道にお子さんが自作のレッドドラゴンの着ぐるみを着ている日本人の親子(お母さんと息子と思われる)を見かけたのですが、ふとウェールズ人と思われる女性が近づいてきて話をはじめました。
盗み聞きするつもりはなかったのですがなんとなしに会話を聞いていると、どうやら話しかけた女性がその親子にウェールズを応援してくれたことに対してお礼を言っているようなのですが、とにかく応援してくれたことが嬉しくてしょうがないという雰囲気が体全体から溢れ出ているのです。
「ウェールズのような遠く離れた小さな国を一生懸命応援してくれる人がこんなにいたことが信じられないの!本当に感動したわ!」
こんな言葉をかけていたようです。
お母さんと思われる人は完全に日本語で返答していたので、お互い言葉が理解できていたかはわかりません。しかしながら、心が通じ合っていることは間違いありませんでした。
まわりの人達もおそらく聞いていたのでしょう。その一体はなにか温かい雰囲気に包まれてみなニコニコしながら駅へと向かいました。
改めてスポーツっていいなと感じた瞬間でした。
ラグビーのスタジアム観戦は生涯初でしたが、野球ともサッカーともちょっと雰囲気が異なります。スタジアムの中も外も、敵味方の境界線が”ゆるい”感じがします。自分としてはすごく居心地がいい感じ。
この感覚を味わいにまた息子とスタジアムに足を運ぼうと思います。
おまけ(もう一つ驚いたこと)
スタジアムを出るとき、空のビールカップを20個以上(たぶん30個近い)重ねてゴミ箱に運んでいるガタイのいい外国人のおじさんがいて、冗談で「それ一人で呑んだの?」と聞いたところ、こんな返答が返ってきました。
「まさか。二人でだよ。」