2019年に入って、春休みあたりから娘の機嫌が安定することが多くなってきました。夕方の不機嫌はしょっちゅうですが、ごはんを食べてお風呂に入ればだいたい大丈夫。ごはんはすっごく食べます。
それに対して自傷や他害をともなうような大きなパニックはどうかというと、1学期と夏休みを通じて2回ぐらいだったでしょうか。2学期のご機嫌もおおむね良好です。
ただし今は気圧の変化が苦手な娘の天敵である台風の季節。1度、夜中か明け方にすごいパニックがあったかなあ…台風が近づいてくる度に娘はつらそうではあるものの、それほど大きなパニックには至らずに済んでいます。
ただし機嫌が良い時でも娘自身や近くにいる人がケガをする恐れはあります。それは多動性の強い娘の「動きが急だから」(あくまでも「うちの娘の場合」)です。
起きていても寝ている時も、そんな娘と一緒に生活し続けてまもなく10年。きょうはわたしたちがケガから身を守るために心がけていることをご紹介しましょう。
正対するべからず
娘に対して足を揃えて正面を向いてしまうと、娘が急にぶつかってきた時によろけやすい。特に風呂上りやトイレの時に足を揃えて「そんきょ」の姿勢で世話をしていると簡単に倒されてしまう。
棒立ちするべからず
ヒザを伸ばして棒立ちしていると、娘に急に引っ張られたり身体を寄せられたとき転びそうになる。「ヒザをやわらかく」…歩道の狭い道路で信号待ちしている時などは特に意識したい。
空(くう)は撃と心得よ
寝ている時の娘は両腕とも親の身体を触っているのが通常なので、親が娘の腕の存在を感じない瞬間があるとしたら、彼女のヒジや拳が空中にある可能性が大きい。振り下ろされて顔面へ直撃するのを避けるため、即座に自分の腕でガードしておく。
顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを
常に誰かにくっついて寝たい娘が、爆睡や寝返りの結果わたしたちのどちらかと距離があいたことに気づくと、くるくるくる!っと猛スピードの寝返りでぶつかってくる。彼女の頭や肩、ひじがわたしたちの顔面にさく裂する危険があるので、娘と離れて寝ている方はせめて背を向けておく。
相手の間合いを避けよ
娘は不快や不満から目標を定めて頭突きすることもあれば、不機嫌あるいは逆に超ゴキゲンなハイ状態で体を反らしたりした拍子に彼女の頭がわたしたちの顔に当たることがある。よってその威力を減らすため、娘と自分の頭の距離はじゅうぶんに取るか、いっそくっつく寸前まで間合いを詰めておく。
進化するわたしたち
まるで護身術とか「兵法」ですね…(^_^;)。
そんな毎日ですからわたしもママも傷やアザが絶えませんが、さすがに娘の腕や頭をよける反射神経が鋭敏になってきました。目の前に飛んできた虫なんて華麗によけられます。
目に見えるものだけではありません。上に書いた「娘の腕の存在を感じない瞬間(中略)自分の腕でガードしておく」なんかは「気配」のレベル。
これが暗い寝室かつ自分が寝ぼけている状態でも一瞬の判断でできるようになりました。人間って歳を取っても上達しますね。
娘も進化(?)している
なんて得意げに書いてきましたが…ちょうど昨日の朝です。わたしがトイレに行くためまだ寝ている娘から離れるので、ママに「(娘が気づいたら)そっちに転がってくよ」と声をかけ「はいよ」と返事を受けてから寝室を出ると
「いったーーーーーい!」
というママの悲鳴がとどろきました。「どうしたの?」と尋ねると、ママは頬骨を抑えながら
「○○○○」
と答えました。
そのあと娘はベッドにいるまま「朝めし持ってこい」という感じでわたしを押すので大好物の「しらすごはん」を用意。
ママが食べさせ、娘から少し離れたところでわたしがのんびりしていると、超ゴキゲンな娘が急に体を反らして彼女の後頭部がわたしの口にガン!
自分の前歯でぱっくり割れて大きく腫れたわたしの上唇から開口一番出た言葉は
「●●●●」
でした。
わたしたちがなんて言ったかというと
「○○○○」=「ちゃんとガードしたのに入ってきた」
「●●●●」=「届かないはずのところから伸びてきた」
まさに格闘家のインタビューですね、敗戦の弁です(笑)。
娘は大きくなり、わたしたちは衰えていく
生々しい話ですが、娘が急な動きをしたとき特に怖いのは「目」です。
娘の肩やひじがまぶた越しで眼球に当たったり、手探りでたまたま指をかけて引っ張ろうとしたのがわたしたちの目の限りなく近くだったり…。
ゴーグルして寝るわけにはいきませんし、そもそもの問題としてわたしたちがいない状況になったら娘は誰かとくっついて寝るわけにはいきません。
ということで「ひとりで寝る練習」を始めようとしています。第一歩として、寝かしつけの「とっかかり」だけはしますが「娘が眠りに入っていなくてもひとりにする」試みをしているのです。そちらの経過もおいおいご報告しますね。