子供が寝て、洗い物も片付けも終わってからのおよそ1時間は「酒を飲みながら海外ドラマを観る時間」です。
ちなみに映画だとわたしはサイコホラー、サイコサスペンスが大好物。嫁さんがこよなく愛しているのは「ゴッドファーザー(1~3)」です。
あとふたりに共通しているのは「クエンティン・タランティーノ監督の作品が好き」ということ。登場人物のダラダラ続く世間話、奇抜な設定や行動がたまりません(「デス・プルーフ仕様のクルマ」ってなんだよwとか)。
つまりわたしたちが好む傾向を大ざっぱにいうと「ブッ飛んだ人物が出てきてとんでもない事件が起こるもの」になります。
そんな作品探しで頼りになるのはネット配信サービスですね。
普通のひとが深みにハマっていく
ことし観た中で個人的にナンバーワンの海外ドラマはこれでした。
こちらはシリーズ2作目になります。1作目にも増してブッ飛んだストーリーとクセの強すぎる登場人物たち。そしてBGMもカッコよくて最高でした。
さすが同名の傑作ミステリー映画「ファーゴ」を作ったコーエン兄弟が製作指揮しただけあります。こちらはユアン・マクレガーが主演を務めるシリーズ3作目まで視聴しました。
最近ハリウッド映画の大事なターゲットは中国だそうで、人間の心の奥底を描くようなものより「豪華でスカッとわかりやすい映画」が好まれると聞きます。
そのためアメリカでは、わたしたち夫婦好みの作品は「映画よりもドラマに力を入れている」らしく、内容もキャストもすごく充実しているようです。これはまだ見ぬ傑作がたくさんありそうです。
国境の橋で事件は起きた
そんなわけでいろいろな作品を求めてネットの世界をウォーキングデッド(?)しているわたしたちがたまたま巡り合った作品がこれでした。
こちらはスウェーデンとデンマークの合作ドラマ。国境の橋で起こる事件が物語の始まりなので、スウェーデンとデンマーク両方の人が出てきます。劇中のセリフもスウェーデン語とデンマーク語が半々ぐらいだそうです。
シーズン1もじゅうぶん面白かったですが、シーズン2の構成がすごくて最終話なんか心が痛くて大変!
それぞれの人物が持つ物語の描き方も見事で「アメリカとイギリスのほかの国にもこんなに面白いドラマがあるんだな」と思い知らせてくれた作品でした。
特に画像左、スウェーデンの女性刑事を演じる女優さんの演技が素晴らしくて一気にファンになってしまいました。シーズン3まで視聴済みで、「4」が無料になるのを待っている状態です。
そして今見ているドラマがこちら。
俺ニオイ探偵どうぞよろしく。
恐るべき嗅覚でなんでもわかってしまうスゴ腕(鼻?)探偵「スニッファー」。現場に残された遺留品のニオイで持ち主の性別、年代、喫煙習慣、持病、現場でどう動いたか、などなどなんでもわかってしまいます。
この作品、おととしぐらいに阿部寛主演でNHKがリメイクしていたのを観てました。その原版がこの海外ドラマというわけです。
こちらどこの国のドラマかというと、なんとウクライナ!セリフはロシア語で、「ダー(イエス)」と「スパシーバ(ありがとう)」だけ聞き取れました。
旧ソ連の中でも裕福な国というイメージのあるウクライナ。でもエンターテイメント世界の成熟はこれからなのか、登場人物の描き方や設定にやや幼稚というか納得できない点がチラホラあり、ゆうべ観終わったシーズン1の最終回では「なんじゃそら!」とツッコんでしまいました。
でも、とにかく「ニオイ」を起点とするオリジナリティは秀逸。物語のテンポもよく、じゅうぶん楽しめるので、続けてシーズン2も観る予定です。
惜しいのはどちらのドラマも限られた地域、閉ざされた空間、特殊な登場人物によって物語が展開していったので、街並みがあまり映らなかったことや、普通の人々の暮らしぶりが描かれていないこと。
せっかくなのでスウェーデンやデンマーク、ウクライナがどんな国なのか、人々の暮らしぶりはどうか、みたいなことも知りたいですからね。
次はどこの国?
どこの国のどんなドラマがあるのかわかるし、家に居ながらにして観ることもできるし、便利な時代になりました。
秋の夜長も寒い冬の夜も、お酒と海外ドラマでホットに過ごすわが家です(上でご紹介した作品はどれも殺人シーンが頻繁にあるので、苦手な人は観ないようにしてくださいね)。
次に狙っているのはスペインとオーストラリアのドラマ。でもそれぞれ「Netflix」と「hulu」でしか配信されていないようです。それは困ったなあ…。